１２話 ページ17
電話を切った後、学校の方に連絡を入れ欠席することを伝え終わるとちょうど部屋の扉が開いた音がした。
「A？」
「A〜ってミサカはミサカは.....」
芳川さんよりも早く入って来た打ち止めが私の今の状況を見てニヤニヤしながら悪い顔をし始める。
これは絶対にいいもの見ちゃった〜これからこの人をいじる時に使えるかも！というニヤつきだ。
その後から入って来た芳川さんも私の状況を見て「なるほどね」と納得する。
いや、納得せずになんとかして欲しいと思うけど写真撮られてないだけマシかも....と思ってくる。
『一方通行がこのまま寝ちゃってるんですけど、どうしたらいいですか？』
「そのままでいんじゃない？」
「でも、この人起こして驚く姿を見て見たいとも思うってミサカはミサカはおそらく顔を赤くするであろうこの人の顔を想像しながら提案してみたり！」
「確かにそれも面白いわね」
そういって私の方(一方通行の方)に近づいて来て、芳川さんと打ち止めが同時に一方通行を軽く叩く。
すると「あ”ァ”」という機嫌が悪そうな声とともに薄っすらと目を開ける一方通行が少し体を起こして、私と芳川さん、打ち止めを見てから自分のいる場所を見る
少しの間が流れると同時に一方通行の顔が赤くなっていき、私のベットから降りて打ち止めの頭にチョップする。
「なんで私にチョップするのってミサカはミサカはあなたの理不尽なチョップに抗議してみたり！」
「あ”ァ”！なンでテメェらがいンだよ！」
「あれ？顔が赤くなってるよってミサカはミサカは顔を赤くしたあなたをからかってみたり！」
「なンだとテメェ！！」
顔を少し赤くした一方通行をからかう打ち止めという、いつもは見ることができないレアな構図に芳川さんと一緒に笑ってしまう。
「A、学校は大丈夫なの？」
『さっき欠席するって連絡したので大丈夫ですよ』
「じゃあ一緒に遊びに行こうってミサカはミサカはAにキラキラな目で行きたいと訴えてみたり」
『いいよ』
「やったーー！ってミサカはミサカは「うるっせェンだよくそガキが！」
ひゃーっと言いながらベットに乗り私の後ろに隠れる打ち止めと打ち止めをにらみ続ける一方通行。
この二人の会話はいつまででも聞けるなぁと呑気なことを考えながら、束の間の楽しみを噛みしめるのだった___
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作者名：あすな | 作成日時：2020年8月9日 1時
