とある科学の現実物質（リアリティマター） (ページ12)

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8話　① 一方通行Side ページ12

あの頃の俺は能力が今よりも制御できなくて、なンでもかンでも反射していた

研究者すら俺のことを恐れながら実験をする日々

そのせいで俺の心はボロボロだった

誰も俺に触れられねェ。俺は誰とも関わらねェ

______俺は1人だ

そンな孤独の中１人の少女が入ってきた

名前はA。綺麗な黒髪ロングで目も黒いという典型的な日本人の見た目だった

俺が部屋にいると研究者はAを連れてきて俺の部屋に入れた

この研究者はバカなのかと思った。俺は無意識のうちに反射しちまう、だから俺はできるだけAと距離をおこうと考えた

だが、あいつはそンなこと知らず俺に近づいてきて俺の手を握って『よろしくね』と笑顔で言ってきやがった

........衝撃を受けた

俺はこの先、絶対１人だと思っていたし、まず俺に触れられる奴がいねェと思ってたからだ

だが、こいつは平然と俺の近くに来て俺の手を握って笑顔で挨拶して来やがった

俺はバッとAの手を払い距離をとった

Aは『えっ？』と困惑した状態で俺を見つめている

「なンで、反射が効かねェンだ」

『反射ってあなたの能力？』

「あァ。正確にはベクトル変換だ」

『面白い能力ね！』

「はァ？」

俺のAへの際者の印象は”頭がおかしいバカ”

反射が面白いなンて言った奴は今までいなかった

誰もが俺の能力を恐れて怖がった

長くれば手が俺、銃を発砲すればそれが自分に返ってくる。そンな他人を傷つけるための能力

あのにこいつはその能力が面白いと言った

『だって、珍しい能力だったから』

「そりゃそォだろ」

こんな能力がいくらでもあったら困る

この能力は孤独な俺にだけでいい____