とある王国の中心に2【軍パロ】 (ページ19)

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涙の意味～kr～ページ19

Aが目をさまさないまま一ヶ月がたった…

Aが帰ってきた時は火傷がひどく、直視するのが辛いくらいだ

kr「A…俺じゃあ君の目をさませられないの？」

いまだに目をさまさないAを俺が救いたかった…だから医学について勉強をもう一度した

そうしたある日の事…

今日も俺は医学の勉強をしている

そしてほか皆はAが倒れた後から静かになった

スマイルは本を一日中読んでるし

きんときはぼーっとしてるし

シャークんは目が真面目に死んでる

ぶるっくは眠そうだし

なかむは…多分総統室で会議

今日こそAが目覚めてくれる事を願った時だった

ﾄﾞﾝｯ!!!

何もない柱から音が聞こえAじゃないかと全員が期待した

wt(5人)「…A？？？」

『えっと…ただいま』

俺らは勿論固まった…だって待ってた彼女が居たからだ

sm「あれ？Aが見える幻覚か？」

kr「勉強のやり過ぎだな…うん」

『本物だよ？』

Aは優しく微笑んだ

自然と涙が落ちて、気づけば俺らは泣いていた

ki「ｸﾞｽｯA…寂しかったよ」

shk「Aが死んでたらお、俺は…」

確かにAが他界してたら俺達は確実に変わっていた

『大丈夫！もう元気だから！』

彼女は再び笑った今度は俺達も笑った

俺達は彼女が笑ってくれれば良かった、それなのに…

br「A？何で…」

俺達はAを見ると彼女の頬には涙が伝っていた

『どうしたの？』

いつもと声色が変わらないのに彼女の手は震えていた

sm「…何で泣いてんの？」

『…え？』

『なｯ…んで…』

kr「大丈夫？」

Aは泣いているのを自覚していなかった

『私…最低だ』((ﾎﾞｿｯ

俺ははっきり聞こえた…Aが自分に対してせめている事が

『大丈夫！他にも行かなきゃだから…じゃあ後でね？』

Aは明るく振る舞った…でも、もう遅い時間だから他へは回るはずがない

こっそり彼女の後をつけるとAは他の所を回らず部屋に入っていった

『ごめんなさい…』

彼女の部屋から聞こえたのは、謝罪の言葉…やはり泣いていた

何で俺はAを助けてあげられないんだろうか？

kr「Aごめん…」

俺のAへの言葉は暗い廊下に消えていった