【H×H】ジャポンから来たお姫様は盗賊でした。《２》

６５ 恋歌２ ページ32

*









クロロ「辛い歌だな」

「え？」

クロロ「そうじゃないか？恋い焦がれて死ぬかもしれないくらい好きなのに、逢わないのは」

「そうか……そういうことなんですかね」

確かに哀しい歌かもしれない、とうなずいた。

「でも、『いざこころみむ』で、強い決意……相手に対する恋心に打ち勝ってやる、みたいな。私はそういう決意が好きなのかな」

クロロ「決意か」

「それから、昔は男性が女性の元に行くことが普通だったんです。恋人同士でも簡単に会えず、夜に男性が女性の元に行って逢うしかできません」

クロロ「夜？」

「はい。『逢う』は『逢瀬』の『逢』です。恋人同士が夜に会って、契りをむす…………………………！！」

ちょっと待て。私かなり恥ずかしいこと言ってません！？

クロロ「…………」

クロロさんも心なしか顔赤いし！やってしまった……！！

「すみません忘れてください！」

クロロ「大丈夫だ、落ち着け。意味はわかった。それで？」

落ち着かせるように頭を撫でる手を感じつつ、話を再開する。

「えーと……男性からしか行けないので、恋人のもとに。だから」

クロロ「この歌は、男性が詠んだのか」

「はい。可能性は高いですね」

女性が男性の視点で詠んだとも考えられるから、断定はできないけれど。

クロロ「……成る程、面白いな」

「ですよね！」

それからクロロさんは和歌が気に入ったらしく、ずっと読み続けていた。



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長かったですね、話……。面白くなかったらすみません！(←でも後悔はしてない)
和歌面白いですよー……

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