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におい ページ11

綾「こ、これは…!」

目の前にあるのは、たった今、さっきまで
着ていたと思われる彼の上着である。

綾「匂いとか、嗅いでいいのかな、いや、バレたら人として終わるよね、どうしよう」

彼が帰ってくる気配はない。

綾「か、帰ってきたら、たたんであげようと思ってたって言おう!」

そして上着に手を伸ばし、
その服に付いた彼の匂いを堪能…

洋「な〜に〜し〜て〜るのっ!」

綾「ぎゃっ!?」

後ろから急に話しかけられる。
急に来られると、さっきまで考えていた
言い訳ができなくなる。

洋「それ、俺の上着でしょ!」

綾「え、えーっと、えーっと、あの」

洋「何しようとしてたの?ん?言ってみ?」

綾「…た、たたもうとしてたの!!服、しわしわだったからさ!!」

やっと出てきた。
でも彼は全く信じていなさそうだ。

洋「ほんとかな、その割には随分顔に近づけてたようだけど」

綾「に、匂い嗅ごうとしてました」

もう仕方ない。
ここでもはや嘘は通じぬ。

洋「うん、正直でよろしい!」

綾「ご…ごめんなさい!」

洋「うーん、どうしよっかなー、そんなに俺の匂い好き?」

綾「好き…」

洋「仕方ないなぁ」

すると彼はおもむろに手を広げ…?

洋「さ、おいで!服じゃなくて、俺が抱き締めてあげるから、これで匂い嗅ぎなよ!」

綾「えぇっ!?」

洋「なに、俺のきてた服なんだから、服も俺も大して変わらないでしょ?」

綾「か、変わるよ!!恥ずかしい!!」

洋「匂いを嗅ぐより匂いに包まれた方が幸せでしょ?」

綾「う…」

確かにそうだ。幸せに決まっている。
あったかいし。

洋「だから、ほらおいで?」

綾「……う、」

洋「じゃあもう俺が抱き締めてあげるから!!」

そう言い彼は強く抱き締めてくれました。
強く。強く。強…

綾「い、痛い。」

洋「え、あ、ご、ごめん!」

ーにおいー

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馬由(プロフ) - みくりさん» わあぁ!ありがとうございます!!基本的に私は携帯で書いていますよー! (2018年3月5日 18時) (レス) id: afd8a4a6ba (このIDを非表示/違反報告)
みくり(プロフ) - いつもキュンキュンしてます/// 何で小説書いてますか?? (2018年3月5日 17時) (レス) id: b47557652d (このIDを非表示/違反報告)
馬由(プロフ) - わー!夏蜜柑さん!ありがとうございます!今後もどうぞよろしくお願い致します!! (2018年2月26日 13時) (レス) id: 8d9fe2f42d (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑(プロフ) - 初めて見ました、馬由さんの作品読みやすくて好きです(*´ω`*)ヤバイやつ?が私は可愛くて好みです!今後も更新頑張ってください(*´ω`*) (2018年2月26日 1時) (レス) id: ec14c5022d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:馬由 | 作成日時:2017年2月7日 0時

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