【銀魂】一目惚れ片想い [坂田銀時]

第18話 ページ21

一日一度はなり響く鈍い音が、いつにも増して大きい音をだした。




『……あ』




今日も今日とて舞い上がる(物理)近藤さん。

いつもはスルーするところだが、聞きたい事があるので、気を失っているであろう近藤さんに近付く




『あの〜、近藤さん？』


「…………」




反応が無い。ただのしかばねのようだ




「どうしたの？Aちゃん

そんなゴリラに近付いたらゴリラがうつるわよ」


『いや、この人に聞いてみようかなって思って』


「やめときなさい」




昨日話していたことだと言わずとも伝わったのか、即答された。


『だってこの人が私の知り合いの中で一番色恋について知ってそうだから』


「まあ、否定はしないわ」




妙ちゃんの暗黙の了承もとれた事で、もう一回呼びかけてみる




『近藤さーん、生きてますかー？』


「話は聞かせてもらった！」




ギョロリと黒目が蘇った

返事がある。ただのしかばねでは無いようだ




「どちらにしてもしかばねなのね」


『あ

ついね……』




やっぱりドラ●エっぽく言うにはそう言うしかないかなーって思う
※ドラ●エ知らない人すみません


まあでも、意識はあるみたいなので、さっさと質問してしまおう。早くしないと妙ちゃんの機嫌が悪くなる




『近藤さん、貴方が妙ちゃんに向ける感情は、恋ですか？それとも、愛ですか？』


「断然、愛だね！」


『じゃあ、恋と愛の違いってなんですか？』


「そうだなぁ………

思いの強さじゃないか？」


『思いの、強さ？』


「やっぱり人間というものは、異性を求めるものだ、俺みたいにな！」




自信満々に自分を親指で指差す近藤さんに、困惑を隠せなかった。

じゃあ世界全国の男は皆近藤さんみたいになってしまうのか

………じゃあそこら辺に居るおじいさんとかも近藤さんみたいだった時代があったのかな……

うわ〜、人って変わるものだわ〜




「アンタのやり方をする奴は中々いねーよ、近藤さん」


『あ、土方さん』

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