【銀魂】一目惚れ片想い [坂田銀時]

第12話　銀時side ページ15

はい、Aさんの視点だけでは分かりにくいと思いますので、視点が銀さんに変わったら前のやつの銀さん視点だと思ってください by にゃご



「多分猫はキャバクラにいるネ！」




全く見つからず、そろそろ限界に近くなってきたとき、そういう神楽の一言でキャバクラに行くことになった訳だが、まさか本当に居るとは思わなかった




「助かったわ〜

かわいいのだけれど、ここで飼うって訳にもいかなくてね」


「そうですよお妙さん！

何故ならもうここにこれから一生飼う予定のペットが居ますからね！！」


「ごめんなさい、ゴリラは飼う予定ないの〜」




笑顔を崩さずにお妙がそう言うと、ゴリラが壁に埋められた。何てことない、いつもの光景だ




「そういえば、なんで分かったの？神楽ちゃん」


「女の勘アル」




新八の当然の疑問に、当たり前とばかりに神楽が答える。

女の勘は鋭いとよく聞くが、まさかこれ程だったとは。
男の勘も鋭くしてほしいと、切実に思う。


そう考えながら猫を抱きかかえて俺は高らかに宣言した。




「でかしたぞ、神楽

明日は食べ放題だ！！」


「いやっふぅぅぅうううい！！」




そうしてスキップ混じりに帰ろうとしたが、ある光景が視界の端に見えてその足を止めた。

…………あれは




「悪いぱっつあん、猫頼んだ」


「へっ？なんですかいきなり、っとと」




新八が言い終えないうちに、俺は猫を押し付けるように渡して小走りにそこへ向かった

腰の木刀に手をかけ、標的めがけて横に振る。
思ったよりも力が入っていたようで、そいつは椅子にめり込んだ。




「オイ、お…っさん、何やってんのー？」




うっかり俺の女と言いそうになったが、なんとかこらえることが出来た。

…………死んでねーよな、手加減出来て無いからな………




『ぎ、銀さん！！』




何でお前ここで働いているんだとか問い詰めたくなったがやめた。

……お前の顔が、涙にぬれていたから

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