秘密 5 ページ6
レオside
図書室のとある壁は隠し扉になっている
俺は月に1度、隠し扉の向こうにある部屋を訪れる
その部屋には20代くらいの男の人＿＿＿＿＿エミリア専属執事のゼンが寝ているから
ずっと寝ている。そう、“ずっと”
ゼンは特に変化はない。起きた様子も身じろいた跡もない
彼が起きてくれれば、エミリアも外に出れるのに。元通りになるのに
彼の部屋にあるもう１つの扉はエミリアの部屋に繋がっている
扉を4回ノックして扉を開けると可愛い俺の妹が微笑んで待っていた
それから数分はいつも通りの他愛もない話で盛り上がる。でも今日は、エミリアが喜ぶような話じゃない
レ「このまま身代わりを続けさせられない」
俺のその一言でエミリアは目を伏せる
Aという身代わりのおかげで他国にもエミリアという姫がこの国にいることは伝わっているだろう
だからこそ、他国へ見せる前に元に戻ってほしい
とても勘のいい人はエミリアとAが別人だろ、と気付いてしまうかもしれない。そうなれば国同士で争いが起こる可能性が高い。そうならないように
エミリアが外へ出ない理由は“力”の暴走だ。だからゼンが起きればいいのに、といつも思う
そろそろ次の公務の時間だ。帰らなければ………
主「あ…………」
Aがいた
これは………一大事だ。俺は何か重要なことを言ってしまっただろうか
言ってしまったな。俺とエミリアが兄妹だと。エミリアが言ったが、相当Aはショックを受けているだろう
質問するその顔は泣いていた。騙していたの？と聞かれた
それは違う。だが、何も言えない。ゼンのことも、エミリアのことも、俺のことも。俺から話せることじゃない
でも騙していたわけじゃない。結果そうなってしまったが、騙していない。信用はしている。Aはずっと代わりをしてくれていた。驚く程 “姫” らしくなっている。信用して、傍にいる程、真実が言えなかった
泣いて飛び出したAに、どうしたら分かってもらえるだろうか
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埋夜冬(プロフ) - 通りすがりさん» 何か期待裏切っちゃったみたいでごめんなさい。ただほら、フラグは付けましたから……ね、うん。BLエンドですが、まぁこれを機に純粋なBLに少しでも興味を持ってくれたならいいな〜(ﾁﾗｯ)閲覧ありがとうございました！ (2019年3月30日 19時) (
レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - こんにちは。前作？１の頃から見てました、久しぶりに来てぶっ飛ばしてラストだけ見てみたら…BL結末だったんですね。
BLニガテな方なのですが、主人公カワイイからいいよね☆
てっきり勘違いで実は初恋の相手は姫だった、で修正されるのかと思ったら…。 (2019年3月30日 14時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬 - ソラネさん» ありがとうございます！コメントを下さったのがソラネさんで良かったです！これからも色んな作品を更新していくのでよろしくお願いします(*^^*) (2018年3月3日 13時) (レス) id: 939d4e02e6 (このIDを非表示/違反報告)
ソラネ - とっっっっってもおもしろかったです！！！ 次の作品楽しみにしてます♪♪♪ (2018年3月3日 3時) (レス) id: fe58a72f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2017年10月19日 0時
