[まふまふ]拾った猫の秘密。[そらる]

秘密９ ページ10

A視点

ｶﾞﾁｬ






家の鍵を開けて入る。







そらまふがお出迎えしてくれないかな？なんて、考えながら。






でも、そんなことは無くて、ちょっとだけショックを受けた。






まあ、飼ってから２日目だし…ね。







リビングに二匹の姿は無くて、隣のお部屋で仲良く寝ていた。





いつまでも段ボールは…これからもっと寒くなるし、毛布とか要るかな？






とか、考えたり、しながら部屋を出て、ご飯の焼きそばの準備をする。






*






出来たけど、ちょっと薄いので、ソースを足す。






ちょっと辛いけど、まあ、良いかも。






そま「ﾆｬｰ」






『うわあ!!?いつの間に!!』






足元で鳴くそらまふたち。






お腹すいたな。とでも言うように此方をｼﾞｯと見ていた。






器にペットフードを入れて置く。






そらまふは喜んで食べ始めた。






『明日、休みだし、色々買いに行こう。』






そう言えば昔、棗にマタタビ上げたら可愛かったとか、言ってなかったような、言ってたような…






まあ、きっと言ってただろうな。






『マタタビか…。』






そう、口に出したとたん、二匹の目の色が変わった。






焦るように飛び付いてきて、ﾆｬｰﾆｬｰ鳴く。






きっとマタタビ好きなんだな。






『そんなにマタタビ好きなんだね。買っとくからね。』






そういって、二人の頭を撫でた。






撫でると二人の動きは止まった。






『よし、ご飯食べよ。』






私はちょっと辛めの焼きそばを口に運んだ。

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