[まふまふ]拾った猫の秘密。[そらる]

秘密４ ページ5

A視点

そらるとまふが仲良さげ？に話しているので、そっと部屋を出る。





良いなあ…。






なんて、思ったり、良い大人がみっともないな。って考えたり、






さっき、そらるが寝ている間に、ペットショップによって必要な物を買った。






トイレ、ペットフード、入れるようの器。






器は、二人の毛並みの白と黒を買った。






器にペットフードを入れて、さっきの部屋に入ると、二匹は此方をｼﾞｯと見ていた。






段ボールからは出ていない。






一生出てこなかったらどうしようかな。なんて、不安になった。






器を段ボールの近くにｿｯとおいて、部屋を出ようとする。






すると、まふがおぼつかない足取りで、此方に来ると少しだけどスリスリとすりよってきてくれた。






そして、少し高い声で






ま「ﾆｬｰ」






と、鳴いた。






それがすごく嬉しく、ありがとう。と言われた気がして





『どういたしまして。』






そう、微笑んで見せた。






私の返事とともに、ご飯の方に行ったまふは、少し臭いを嗅いで、白い器のご飯を食べた。






白い器を使ってくれた。間違えたりしちゃうかな…って思ったけど、うちの猫は案外偉いみたい。






そらるも食べたそうにしているのだが、出てこない。






まふは驚くべき速さで食べ終わったよう。






ま「ﾆｬｰ、ﾆｬ?」





そ「…ﾆｬｯ。」






ま「ﾆｬ。ﾆｬｰﾆｬﾆｬﾆｬ。」






そ「ﾆｬ!!」






まふがそらるのご飯を食べようとすると、そらるは慌てて段ボールを出ようとして、転けた。






意外とそらるってドジ？






『仲良く食べてね。』





そう、まふを撫でようと手を伸ばしたとき、まふはﾋﾞｸｯとしているのだが、私の手を見つめた。






この反応からやっぱり捨て猫なのかな。と考えて、撫でるのを止めた。






いつか撫でさせてくれる日まで、待とう。そう思った｡

秘密５→←秘密３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す