【H×H】君臨者の暇つぶし。#３

８５ 全治？4ヶ月……2ヶ月 ページ4

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キルア「右腕、とう骨・尺骨完全骨折、上腕骨亀裂、ろっ骨3箇所完全骨折、亀裂骨折が12箇所……」

えーと、

「全治4ヶ月だって」

キルア「このドアホ」

ゴン「……」

ゴンがぺろっと舌を出した。

ゴン「ゴメン」

ギド戦は、ゴンの負け。9ポイントまで取られたゴンがしたことは、とても危険なこと。

独楽の気配を探って避けるため、オーラを全身から絶ったのだ。

まさに、命がけの戦闘ーー否、修行。

キルア「オレたちに謝っても仕方ねーだろ、ああ！？一体どーなってんだこの中はよ、あ！？」

ドドドド、とキルアがゴンの額を突く。痛そう。

「よく無事だったな。危ない危ない」

ゴン「うーん……まぁ、大丈夫かなって思ったんだよね。何回か攻撃を受けてみて、まぁ急所さえ外せば死ぬことは……」

ズン

キルア「……」

ゴン「あ、あ、いたい」

「キルアー、蹴るなよ」

痛そう。

コンコン

キルア「ん？」

「行ってくる」

ぴょん、と椅子から降りてドアを開けに行く。外に居たのは、ウイング。

ウイング「……」

明らかに怒った顔。ゴンのベッドまで通すと、

ゴン「ウイングさん。あ、その……ごめんなさ」

パン

頰を叩いた。……痛そう。

ウイング「私に謝っても仕方ないでしょう！！一体何を考えてんですか！！」

見事なまでにキルアと同じセリフだな。

ウイング「全く……この程度で済んでよかった。本当に、もう……」

ゴン「ホントにごめんなさい」

ウイング「いーえ、許しません」

はぁ、と深いため息をつく。そしてオレたちに目を向けると、ゴンの完治はいつかと問う。

「4か」

キルア「違うっつの、2ヶ月だって」

……ん？

「え？」

キルア「黙ってろって」

あ、4ヶ月じゃ、戦闘準備期間が終わってしまうものな。ゴンなら治るし、おそらく大丈夫か。

ウイング「今日から2ヶ月間、一切の試合を禁じます！念の修行、及び念について調べることも許しません！」

それが守らなければ、教えることは何も無いとウイングが言う。

ゴン「わかった！ちゃんと守るよ」

「えらい」

ゴン「えへへ」

キルア「いやえへへじゃねぇだろ……」

ゴン「そうだよ！」

「ん？」

ゴンの表情がくるくるっと変わった。面白いな、今の。

ウイング「ゴン君、これを」

ウイングがゴンの指に何かを巻きつけた。これは、

「念か？」

ウイング「今の約束を破った途端、この紐は切れます。これを見て、約束を守ってくださいね」

念とはこんなこともできるのか……面白いな。

ウイング「キルア君、リヒト君、ちょっと」





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