８６ 呼び出し？怒る？ ページ5
*
外のベンチに座り、ウイングに聞かれる。
ウイング「君達の本当の目的は何なのですか？」
「お金を稼ぐ、と、修行？」
キルア「まぁ、最初とかなり主旨変わってきてるし。ズシとあんたに会わなきゃ、オレはただの小遣い稼ぎだけのつもりだったし、ゴンはヒソカって奴と戦うために武者修行に来てるんだ」
確かに、他の出場者たちは別のものを狙っていたりもするようだしな。上の階に行く……とか。
「でもゴンは、ヒソカと戦えればいいだけじゃないと思う。もしかしたら最上階に行こうとしているかもしれない」
キルア「ああ。昨日の試合のやり方、あれは……スリルを楽しんでるみたいだったからな」
ウイングの表情が動く。命を落としかねない状況を楽しむというのは、俺にとってもよくわからない。どの生物でも、命が一番大切ものであり、自ら命を絶つ行為をするのも人間しかいない。
キルア「オレなら時と場合と相手を選ぶけど、あいつは夢中になったら見境なさそうだしな」
「……全く、危なっかしい奴だ」
キルア「お前もな。……あ、でも同じ約束を二度破るような奴じゃないから大丈夫！」
ウイングは黙っていた。黙って、何かを考えている。
キルア「もう遅いよ」
そう、そういうことだ。
キルア「もう知っちゃったんだから。オレも、ゴンも」
「俺は？」
キルア「お前は元々やべーから」
「え」
え。
キルア「教えたこと後悔してやめるなら、他の誰かに教わるか自分で覚えるかするだけ」
ウイング「途中で降りる気はありませんよ。むしろ伝えたいことが山ほどあります。リヒト君にも」
「ああ」
ウイングはズシと一緒に修行を始めるといいと言い、俺は頷いたが。
キルア「いや、いいや。ぬけがけみたいで嫌だからさ。ゴンが約束守れたら一緒に始めるよ」
「あ、そうか……」
キルア「いや、お前はやれよ。不器用なんだから、いきなり力を出されて色んな所破壊とかしたらやべーだろ」
「む、そんなことをするほど不器用じゃないぞ。……確かに助かるが」
キルア「だろ。ゴンには言っとくから、お前は先に頑張れよ。オレ達だってすぐ追いついてやっからさ」
「わかった、頑張る」
それなら、早く力を制御できるようになって、強くならないと。いや、今でも強いとは思うが(大陸の生き物だってやろうと思えば倒せるわけだから)、人間との戦闘面において、というか。
「……頑張る！」
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勿忘草 - 実況さんに返事をする夢主さんが面白いwww (2020年6月14日 18時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - マーシャさん» ふふふ（≧∇≦） 続編をお楽しみに！応援ありがとうございます！ (2019年6月2日 6時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ - 黒髪の青年はクロロですねわかります！ 続編頑張ってください！ (2019年6月1日 17時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - キラさん» キラさんありがとうございます！！こっからも頑張りまーす！！ (2019年5月19日 1時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - やっぱりいつ読んでも面白いですー！！これからも楽しみにしてます！！ (2019年5月17日 22時) (レス) id: b207c7ff5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年12月29日 23時
