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参拾壱振目 ページ33

※多少(?)流血注意※

戦闘を始めてしばらくたつ。
なんにせよ数が多いもので、時間がかかるのだ。

貴方「それにしても…これはおかしいな。
検非違使ばかりで、刀剣男士がいないんだが」

三日月「みんな破壊されてしまった、なんてこともありえなくはないな…」

部隊壊滅…?
でも、そうだとしたら検非違使は此処に用は無いはず。

なら…

長谷部「まだ生き残りは居るはずだ。
見つけ次第主のところへ連れて行け!」

物吉「了解です!」

とりあえず森の更に奥まで進んでみるか…

すると突如視界に入ったのは、白い布を被った青年、山姥切国広。
傷は…中傷…もう少しで重傷かな。

幸い近くに検非違使はいないようで、少し安心して駆け寄ると
彼も此方に気づいたようで、顔を上げた。

山姥切「…お前は…十六夜Aか」

どうやら俺の本体の柄に彫られた紋に見覚えがあったようだ。

貴方「いかにも。俺が十六夜Aだ」

山姥切「本物か?」

貴方「ああ、そうだが…」

その時、俺の本体と、本体に添えていた右手をがっしりと掴まれた。

どうかしたかと問うと
返ってきた言葉は小さくて聞こえなくて。

貴方「?」

山姥切「…俺達の本丸に来てくれないか。
お前と三日月宗近を見つけるまで、帰ってくるなと言われた。
だからどうか…」

貴方「…」

それはあれか。
ブラック本丸なのではないか?

俺はそういうのはよくわからないからなぁ…
誰かが来るのを待つか。

いや、まずはこの山姥切を主のところへ連れて行かなくてはいけないな。

こいつを運ぶ為にも、手を離して貰いたいのだが…

貴方「とりあえず、俺の主のところへ連れて行かせてくれないか?
その傷、手入れして貰わなくては」

山姥切「手入れ…!何時ぶりだろうか…」

あ、これやっぱりブラック本丸だな。

俺が君を運ぶから、その手を離してくれないか?
そう言おうとしたその時、背後から検非違使の気配を感じた。
おそらく脇差あたりだろう。

刀は抜けない

右手は掴まれている

刀が振りかざされるその瞬間に
俺は左腕で刃を受け止めた。

山姥切「」

山姥切が手を緩めたその隙に右手で刀を抜き、腹を切って倒した。

山姥切「お前……ついてないぞ…!」

貴方「はっはっは…俺の左腕か?
それならそこに転がっているだろう」

震えた声で言う山姥切に、俺は笑顔で答えた。

脇差と言えど流石は検非違使、とでも言うべきか

刃を受け止めた俺の左腕は切り落とされ

…少し先に転がっていた。

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サミ(プロフ) - 新しいさにわ、いい人なんですけど…十六夜くんと刀剣達の絡みが読みたくてきてるので、もうすこし影薄くしてほしいです。 (2016年8月20日 1時) (レス) id: 6fe0904d32 (このIDを非表示/違反報告)
つるもちぃ(・ω・)ノうさ(プロフ) - 是非、十六夜 君を描かせてください!((もう書いてしまった(( (2016年3月20日 20時) (レス) id: 8ec2ed0298 (このIDを非表示/違反報告)
熊葛(プロフ) - コメントありがとうございます!コメ返は続編でさせていただきますね(^-^) (2016年3月19日 20時) (レス) id: 536b70f51e (このIDを非表示/違反報告)
未来華月(プロフ) - 一兄に、「頑張って守って!私の周りにも、私の保護対象下(←)にいる人が2,3人います。お互いに頑張りましょう!」というエールを送ります! (2016年1月17日 15時) (レス) id: bdb1f6db73 (このIDを非表示/違反報告)
熊葛(プロフ) - 檗(ばく)さん» 本当ですか!そう言って頂けると私も嬉しいです^ ^更新頑張りますね! (2016年1月17日 7時) (レス) id: 536b70f51e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:熊葛 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年9月22日 15時

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