拾陸振目 ページ18
長谷部side
手入れしてもらって
元気になって
とても幸せな筈なのに。
長谷部「……主…」
あれだけ大好きだった主がまさかあんな人だったなんて、あの頃は思いもしなかった。
……俺はあの人に捨てられたのか。
仲間に新しい審神者に会うように勧められても気が進まないのは、仕方がないことだろう…？
その時、襖の向こう側から聞き慣れない声がした。
貴方「へし切長谷部殿で間違いはないか？俺は十六夜A。この前顕現された太刀だ」
長谷部「刀剣か…今開ける」
重い腰を持ち上げて襖を開けると、雰囲気からして他とは違う、美しい刀剣が下弦の月を背景に立っていた。
その様は実に雅で、絵になっている。
貴方「君がへし切長谷部殿か。これからどうかよろしく頼む」
長谷部「長谷部でいい。こちらこそよろしく」
俺もAと呼んでくれと言って笑うと、思い出したように口を開いた。
貴方「唐突で申し訳ないのだが…主と会ってみてはくれないか？」
長谷部「無理だ。人は信頼できない」
貴方「人も刀も、全く同じ奴なんて存在しないんだ。今の主は親切な奴だぞ」
長谷部「…それでもいつかは裏切るだろう？それなら最初から近付かないのが一番だ」
貴方「裏切るかなんて、その時にならないとわからないだろう？だからほら。会って話してみようではないか」
Aは、会ったばかりのじじいに言われても信用できないか、と苦笑してまた話し始める。
貴方「…実は、俺も昔の主にこの本丸の皆と同じようなことをされたことがあってな。
君達の気持ちはわかっているつもりなんだぞ？」
長谷部「え…そうなのか？」
貴方「ああ。弟達とその他ごく一部にしか詳しく話して聞かせたことはないが…
あ、言い忘れていたな！俺は三条と粟田口の祖。平安初期生まれのじじいだ」
長谷部「……冗談を言うのが上手いな」
…いやいやいやいや、Aがあいつらの兄…!？
確かにどことなく三日月と一期に似るところがあるけども！立ち振る舞いとか！
しかし、三条や粟田口の奴に確認しないと信じられない。
貴方「うん？冗談ではないぞ？」
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ……
長谷部「ん…なんだこの音は」
貴方「誰かが走ってこちらへ向かっているようだな」
長谷部「二人くらいか…？」
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ…ﾊﾞﾀｰﾝ
三日月/一期「A/兄上 !!」
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サミ(プロフ) - 新しいさにわ、いい人なんですけど…十六夜くんと刀剣達の絡みが読みたくてきてるので、もうすこし影薄くしてほしいです。 (2016年8月20日 1時) (
レス) id: 6fe0904d32 (このIDを非表示/違反報告)
つるもちぃ(・ω・)ノうさ(プロフ) - 是非、十六夜 君を描かせてください！((もう書いてしまった(( (2016年3月20日 20時) (レス) id: 8ec2ed0298 (このIDを非表示/違反報告)
熊葛(プロフ) - コメントありがとうございます！コメ返は続編でさせていただきますね(^-^) (2016年3月19日 20時) (レス) id: 536b70f51e (このIDを非表示/違反報告)
未来華月(プロフ) - 一兄に、｢頑張って守って！私の周りにも、私の保護対象下（←）にいる人が２,３人います。お互いに頑張りましょう！」というエールを送ります！ (2016年1月17日 15時) (レス) id: bdb1f6db73 (このIDを非表示/違反報告)
熊葛(プロフ) - 檗(ばく)さん» 本当ですか！そう言って頂けると私も嬉しいです^ ^更新頑張りますね！ (2016年1月17日 7時) (レス) id: 536b70f51e (このIDを非表示/違反報告)
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