検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:411 hit

正義の狂信者/一話 ページ3

手招きされるがまま教室の入口へ近寄り、「なんですか」と尋ねると、少しバツの悪そうな顔をした。



「……すまないが、ここでは人目がな。場所を変えたいんだが」



守沢先輩のその言葉で、何となく察しはついた。

今日は放課後にユニット練があるのだが、それに関する連絡などなら別に呼び出すのは私でなくても良いはずだ。

個人的に私を呼び出す理由――しかも、人目が気になるから場所を移動したいとまで言われてしまったら。


もう、彼の話の内容というのは『アレ』の役目が大きく関わってくるだろう。



「……わかりました。少しだけ待ってて下さい」

「ああ」



一旦自分の席まで戻り、南雲くんたちに少しの間抜けるという旨を伝えて自席を片付けてから、先輩の元へ戻る。



「じゃあ移動しましょうか」

「ああ。空き教室……では誰かに聞かれてしまう可能性もある、AV室の鍵を取ってこよう」

「(……そんなに聞かれたくないのか)、わかりました」



守沢先輩の言うとおり、AV室へ移動して鍵を開け、中に入る。

適当な位置の席に座って、先輩に向き直り話の続きを促した。



「それで、お話というのは?……まあ、大体察しはついてます」



『ボディーガード』としての私に、頼みたいことがあるんですよね――と言えば。

守沢先輩は「参った」とでも言いたげに、ふっと表情を緩めた。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←???/プロローグ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:あんスタ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ささくれ | 作者ホームページ:  
作成日時:2018年2月15日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。