第伍拾漆話:初戦 ページ7
「皆さんこちらです!早く!」
Aは里の人たちの誘導をしている
「瓦が崩れているから気をつけて!」
「うわああああ」
「鬼だー!鬼がこっちにもきたぞー!」
「っ」
(やばいやばいやばいどうする?甘露寺さんは鉄珍様のところだし私しかいない!切れるのか?私に)
Aは焦った
何せ一度も実際に鬼と対峙したことはない
倒せるかどうかの確証などどこにもない
それでも
「ここは私に任せてください!皆さんはやく逃げて!」
襲われそうになる刀鍛冶の間に立ち塞がった
「でもAちゃんは...」
「私のことは気にしないでください!...これでもまだ鬼殺隊員なんです、人を守るために戦うのが使命ですから!」
「...っすまねえ!」
刀鍛冶の男が逃げるのを確認すると改めて金魚の異形を観察する
(知性は感じられない...血鬼術から作り出されたもの?大きい...どうやって倒せば....)
考えている間に敵はAに向かって突っ込んでくる
「ッ...!」
ギリギリかわすも腕を爪がかすめていった
(甘露寺さんはあんなにすんなり倒していったのに...情けない...もうやたらに切るしか....)
『A、儂はお前さんが心配だよ』
ふと、鉄井戸のことを思い出した
(.....ああ、そうだ、無闇に切っても刀の消耗を早めるだけだ、あくまで冷静に、敵の動きを見定めないと)
Aは異形をじっと見つめるとあることに気づく
(あいつ...方向転換するときの動きが鈍い...背中のあれは...壺?あれが重いのか....?ならば...!)
再び異形がAに向かって突進してくる
異形はAに向かい爪を振り上げ切り裂く
.....寸前のところでAは空高く飛び上がる
「はああああああああ!!」
そして異形の後ろに回り込み首を断つ
「はぁ...はぁ....甘露寺さんに柔軟についてはしこたま叩き込まれたんだから...初めて...勝てた...早く里の人たちを避難させないと....」
誘導に戻るべく踵を返す
(そういえば....鋼鐵塚さんはちゃんと逃げているのだろうか....)
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yui - お粥さん» そうですねー…頑張ってください!きっといい作品が思い浮かびますよ!待ってますね♪僕も頑張ろーっと! (2020年3月18日 3時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
お粥(プロフ) - yuiさん» 鋼鐵塚さんは…少ない分夢の方々みんな強火のイメージがあります…まあ番外編書くと言ってもちゃんとお話纏ってるのまだ一個だけなんですけどね!満杯になるまでやりたいのであと3話ほど考えなきゃなんですよ、恐らく考えつくまで長いので気長にお待ちくださいm(_ _)m (2020年3月14日 0時) (レス) id: 7de96b0985 (このIDを非表示/違反報告)
yui - お粥さん» 絶対読みます。読む以外の選択肢ありません。(真顔)…鋼鐵塚さんが好き、っていう人、いないんですよねー、僕の周りには。マイナーなんですかね?でも、好きです。鋼鐵塚さん。(突然の告白) (2020年3月13日 23時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
お粥(プロフ) - yuiさん» ありがとうございます!鋼鐵塚さんの夢女発症してから思いついてたお話をだらだら書き続けて今に至ります!これからも番外編いくつかあげる予定なので読んでいただけたら幸いです! (2020年3月13日 23時) (レス) id: 7de96b0985 (このIDを非表示/違反報告)
yui - んー!!ヤバイッスね!(ほめ言葉)鋼鐵塚さんオチの小説ってなかなかないので…いつも楽しんで読ませていただいてます!ありがとうございますー!これからも頑張ってください!! (2020年3月13日 11時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お粥 | 作成日時:2020年1月8日 1時