番外編:式前夜 壱 ページ31
「Aちゃんたち、式はしないの?」
「へ?」
それは鉄穴森宅にて、鉛の何気ない一言から始まった
「そういえば考えてもなかったですねえ」
「どうせならやりましょうよ!」
「結婚式といえば神前結婚....里の外に出なきゃですね」
大正時代、結婚式といえば『神前結婚』が多かった。今で言う和風な結婚式を想像していただければ手っ取り早い
「そんな大掛かりでなくていいだろ」
「鋼鐵塚さん」
仕事を終えた鋼鐵塚が話に割って入ってきた
「もう...結婚式は女の子の晴れ舞台なのだから、殿方が口を出すのは野暮じゃなくて?」
「う....」
「まあまあ、どうせ私側は見せる人もいませんし、やるにしても自宅で.......いえ、そもそも式自体、いいです、お金もかかってしまいますし....」
Aは暗い顔をし俯いた
「.....顔の傷ごとき気にしてんのか?」
「ちょっ鋼鐵塚さん!」
「たかが傷だ、.......十分てめえは綺麗だよ」
「......え?」
「仕事やり残してるの思い出したから帰る」
鋼鐵塚はそそくさと立ち上がり場を去ろうとする
「え、鋼鐵塚さん?ちょっと」
そんな鋼鐵塚をAは左手で引き留める
「離せ、さっさと仕事片付けてえんだ」
「いや珍しいこと言う鋼鐵塚さんそう簡単に逃せませんってもう一回もう一回」
「調子にのんじゃねえ!」
ボコッ
「痛い!暴力反対!」
鋼鐵塚の拳骨が飛んだ
両者とも顔は真っ赤に染まっている
「あらあら....」
そんな二人を鉛は微笑ましく見つめていた
番外編:式前夜 弐→←【夢主顔出し、名前出し注意】作中の夢主について
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yui - お粥さん» そうですねー…頑張ってください!きっといい作品が思い浮かびますよ!待ってますね♪僕も頑張ろーっと! (2020年3月18日 3時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
お粥(プロフ) - yuiさん» 鋼鐵塚さんは…少ない分夢の方々みんな強火のイメージがあります…まあ番外編書くと言ってもちゃんとお話纏ってるのまだ一個だけなんですけどね!満杯になるまでやりたいのであと3話ほど考えなきゃなんですよ、恐らく考えつくまで長いので気長にお待ちくださいm(_ _)m (2020年3月14日 0時) (レス) id: 7de96b0985 (このIDを非表示/違反報告)
yui - お粥さん» 絶対読みます。読む以外の選択肢ありません。(真顔)…鋼鐵塚さんが好き、っていう人、いないんですよねー、僕の周りには。マイナーなんですかね?でも、好きです。鋼鐵塚さん。(突然の告白) (2020年3月13日 23時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
お粥(プロフ) - yuiさん» ありがとうございます!鋼鐵塚さんの夢女発症してから思いついてたお話をだらだら書き続けて今に至ります!これからも番外編いくつかあげる予定なので読んでいただけたら幸いです! (2020年3月13日 23時) (レス) id: 7de96b0985 (このIDを非表示/違反報告)
yui - んー!!ヤバイッスね!(ほめ言葉)鋼鐵塚さんオチの小説ってなかなかないので…いつも楽しんで読ませていただいてます!ありがとうございますー!これからも頑張ってください!! (2020年3月13日 11時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お粥 | 作成日時:2020年1月8日 1時