学園王子の裏の顔 ars-N.K ５ (ページ20)

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番外編*【百年先も愛を誓う-８】End. ページ20

「それでは、指輪の交換を。」

神父さんのその言葉を合図に、

和くんがリングを受け取って。

私の指にリングを通す。

私も同じように、

和くんの指にリングを通す。

２人の指に通ったこのマリッジリングは、

私たち２人の“永遠”を証明するモノでもあって。

光が当たってｷﾗｷﾗ輝くそれは、

言葉にできないくらいの美しさだった。

「では、誓いのキスを。」

どうぞって促した神父さんに、

ﾆｯｺﾘ笑った和くんは、

私に掛かっている白いベールを取る。

ベールのせいで白く霞んでいた世界が、

色を取り戻した。

私の顔を見て、

ﾆｺって優しく笑った和くんが、

泣きたくなるくらい愛しくなって。

込み上げてきた涙を、

ぐっと我慢していたけど。

和「‥愛してる。」

甘い笑顔、甘い言葉。

和くんからのそれのせいで、

我慢していた涙は簡単に溢れ出してきて、

私の頬をぬらしていく。

和「泣かないの(笑)」

A「だ…って…ｯ、」

ふふって優しく笑った和くんは、

私のほほに伝っていた涙を、親指で拭って。

A「んっ…」

優しくて甘い口付けで、

永遠を誓った。

その瞬間、

会場の人たちの大きな拍手が、

私たち２人を包んで。

それとほぼ同じタイミングで、

教会の鐘が祝福のメロディーを奏でた。

君といれば、

どんな未来もずっと輝いてるはずだから...

・

【百年先も愛を誓う】End.

*The story is finish!

Thank you for reading!*