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「名前、言ってなかったよね?」
「七森誠也、よろしくね?」
「私も自己紹介してなかったよね。AA。よろしく、ななもりさん」
「うん、Aさんね。いつもバッチに苗字しか書いてないから名前まで知らなかったけど…可愛いね、名前」
「あ、ありがとう…」
最初から名前呼び?コミュ力高くない…?
「あ、あのさ…なんで頻繁にイルミネーション、来てたの?」
「あー…、言ってもいいのかなぁ…」
そんなに後ろめたい理由なのだろうか
何にしろ最初から気になっていた。今更引き下がることはしない
「Aさんのこと、一目惚れだったんだよね」
照れくさそうに言う彼に私は思考が停止する寸前に立つ。
一目惚れ、一目惚れ?
「ほ、ほんと…?」
「ほんと。大人になってもこんな恋あるんだね…ちょっと恥ずかしいわ」
さっきよりも恥ずかしそうに笑う彼に私は目を丸くする
私もだよ、とは言えなかった。
でも見る度に引き込まれる彼に釘付けだったのは確か。案外、私たちは似たもの同士なんだね
「ふふっ、お付き合いから始めたいな。ななもりさん」
「ま、まじ?」
「ななもりさんから言ったんでしょ?私はその返事をしただけだよ」
「お、おぉ…」
なーに圧倒されてるの?私は一目惚れです付き合ってください、なんて言う方が圧倒されたよ
「…ふふっ、イルミネーション、なんで一人で来てたか聞いてたんだよね。一番の理由はAさんに会いに来るため。だからあまりメインじゃないんだけとね」
「あともう一つ、付け足すとしたらAさんと一番見たいイルミネーションの場所を決めてた所かな。あ、ここだよ」
彼の指を指す先には淡い紫色の光が花のように散りばめられ輝いている。この場所はうちのイルミネーションでは特に売りにしてないところ。
なぜここを私と見たかったんだろう
「紫はね、いい色なんだよ。みんなに勇気を与えられた色。俺にとってかけがえのない色」
なんだか思い入れがあるらしい。それを私に見て欲しかったのかな
「私も、あなたの思う色に染めて欲しいな」
彼の瞳はゆっくりと勇気を与える色へ.
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くまくまちゃん(プロフ) - これ悠ちゃんのLINEの名前がw (2020年4月9日 20時) (レス) id: 5e524d6ee1 (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - まりもさん» 主催者では無いですがレス失礼しますm(*_ _)m バレンタインの合作ですがha波さんではなく私(美怜)が主催することとなりました!なのでha波さん屋ではなく、美怜になります!勝手に出しゃばってしまい、すみません。ただそれだけなのですがコメ返させて頂きました!! (2020年2月7日 22時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 関係ないですがすみません。。作品読ませていただきました!すべてとってもよかったです!またみなさんの個人の小説も読ませていただきますね!バレンタインのも楽しみです!すてきな小説ありがとうございました! (2020年2月7日 22時) (レス) id: f066b3770e (このIDを非表示/違反報告)
ha波さん屋 - うさぎ(5)さん» こちらこそ参加頂き誠にありがとうございました〜。確かにうさぎ(5)様も勿論皆様のお陰で素敵な作品が出来たと思ってます笑。少しでも良い思い出になっていれば嬉しいです(^^)最後まで色々とお付き合い頂きありがとうございました! (2019年12月25日 22時) (レス) id: dfbaedbf2e (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(5)(プロフ) - 改めまして合作参加させてくださりありがとうございました〜!!完成版素敵なお話ばかりでもっと頑張れば良かったと色々反省しております…笑良い経験が出来てこれからの作品造りに色々と参考になりました…!!書いててとても楽しかったです…!!ありがとうございました!! (2019年12月25日 22時) (レス) id: a155917fda (このIDを非表示/違反報告)
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