Code-暗号解読-【さとみ×ころん】

　5文字目 ページ5

.









何処からか遠いところで刃が重なりあう音が聞こえる。

あ、今度は走っている音がする。
何だろう？





『…へ、ひゃぁぁぁぁぁっっっ！？』





「はは、怖がり過ぎ。おはよう」





うずくまってひらひらと手を振るC。あれ、愛菜は？





あ、そっか。殺られちゃったんだった





『…おはよ。』





ひゃー、土床で寝たせいで背中痛いなぁ。

背中を撫でながら起きて水分補給をすると自分が握っていた青色に光るペンダントを眺めた。

今日、死ぬかも知れない。その怖さに怯えても運命は変わらない。





『ねー、銃の球無い？その代わりにドリンクあげるよ』





「えー、俺刀派だから持ってねえんだが…」





『把握』





てか多分さっきの音は全部Cの練習の煩音なのね。





洞窟の外を伺うと雨がポツポツと降っていた。こう言う気象なら酷くなるだろうなぁ。

ハンター側なら好都合だろうな。だってあっちは目の改良がされてるし飛べるから。

チートかよって訴えたい所よ。





『行くよ。』





「うぇーい」





雨なのにフードも被らずスキップするCは馬鹿だと思う。

すると急に自分の手と手を握り「今から晴れるよ」と言った。





『おいおい、天○の子かよ。あれ何十年前の作品って言うレベルだよ？てか風邪引くぞ』





少し笑いながら発言すると本当に雲が無くなって来た。

驚いてCを見ると天気予報が分かる装置を手のひらに置いていたので、一発頭を軽く叩いておいた。









.

6文字目→←4文字目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す