お酒×初恋=ほろ甘依存症【さとみ】

アルコール14% ページ15

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『それではご一緒に？』




「『KP』」



『ぷはぁ…』



「うまいですなあ」



何かを流すように喉に入って行くビールはとても美味しい



二回程、口を付けたら葵衣に目を合わせた



『ころちゃんは上京したの？』



「勿論。僕は完全に都会人ですよ」



ドヤ顔で発言する姿も可愛い弟の様に見える



…変わらないものもあるもんだな



『そかそかー。えーと…今は22歳？』



「うん。後何日かしたら誕生日！あ、じゃあ何日が僕の誕生日でしょーかっ！」



少し頬を赤くしている葵衣は既に酔いが回っている



て言うか何日だっけ…



『20〜…9？』



「正解！人の誕生日を覚えてるのは偉いですねぇ…」



『あはは。でも覚えてるのは葵衣と親友と家族ぐらいだよ。仕事先の人なんてさっぱり』



「ほへー」



話に耳を傾けながらどんどんお酒を進めている私達



あ、そうだ



『葵衣は酔い疲れたらどうなるパターン？』



「んーとねぇ…友達曰く性格崩壊して寝落ちするらしい」



『性格崩壊か…ふふ』



本当にお酒って呑んだら溺れちゃうんだよなあ



溺れて記憶無くして



「…Aちゃんさもしかして、さとみくんの事知ってる？」



『え？』



はぁ…とため息をつきながら話し始めた葵衣



さとちゃん…？



『知ってるって言うか…同級生だし』



「だよなあっ！やっぱじゃん…うっやだぁ」



だよなあ！と机を叩いたかと思えば急に泣き出した



性格崩壊ってこれの事なのかな…



私も酔ってるから何か頭が追い付かなすぎてヤバい



『何が合ったか良く分からないけど泣かないでー…大丈夫だよ大丈夫』



「根拠も無いクセにっ…ばかあ」



とさっきよりもっと涙を流しながら抱き付いて来た



確かにさ、大丈夫って言う言葉は安心出来るけど、根拠は何処ですかって問いたくなるよね









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