お酒×初恋=ほろ甘依存症【さとみ】

アルコール2% ページ3

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『おはようございます！』



「お、頬切ちゃんおはよう。今日も出来るかな？」



『山本さんおはようございます！はい、大丈夫です！』



「頬切先輩！これどうやって…」



『あー、はいはい。ここはね』



「Aちゃん…今日も急用入っちゃって…これ、大丈夫？」



『あー…良いよ、任せて！』



別にその人の笑顔が見たいとか感謝されたいとか思わないけど



その前に断れないから



誰もいない会社の中でコツコツパソコンを打つ



有難い事に残業=ぷらす給料なので他の同期よりは給料多めである



と言うかお金が無いと駄目なんだよね



『ん〜！…ふぅ、頑張ろ』



頑張らないと上に行けない社会なんて痛いほど学んだし、甘えれる所なんて今は無いし



せめて恋人ぐらい居たら良かったのになあ、なんて思うけれど行動に移すかと言えば暇がなくて出来ない









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『え、同窓会って何着ていけば良いかな』



こんな時はグーグr先生！！！



Q 同窓会 服装 女性



ﾋﾟﾛﾝｯ



『え、露出し過ぎでしょ』



どれもオフショルだとか胸元がガッツリ開いてたり…



男子ウケ狙いとかかな



別に恋愛狙いで行くわけじゃなくてイツメンに会いたいだけだし何時もの私服で良いか



『さとみちゃん、ピンクが好きだったっけ…あと女の子らしい服装



ピンクのフレアスカートで行こうかな』



学生時代の事を考えたら自然と出てくるのはさとみちゃんだ



それだけ好きだったんだよなあ



あれ、過去形なのに何でさとみちゃんが好きな服装に近付けようとしてるんだっけ



そっか、依存してるんだ



まだ私はあの時の言葉に期待してる



もし、会えるならまた楽しく話せるかな



また、会えるならチャンスがあるかな









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『ここが会場だよね…』



居酒屋らしいけどお洒落な外観してるな



「あ…Aっちーーー！！！会いたかったあああ！」



『わっ！まりちゃん！』



「わ…大人になったね！けど変わらないような気もする…」



なんて言ってくる妹的存在だったまりちゃんは、昔より可愛くなっていてオーラを放っている



『ふふ、まりちゃんこそ前とっても可愛かったけどもっと可愛くなったね。よしじゃあお店、入ろっか』



「うん！」



会話にお世辞は付き物だ









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