お酒×初恋=ほろ甘依存症【さとみ】

アルコール10% ページ11

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「『かんぱーい！』」



結局、夜ご飯はお酒とお摘みにした



『うまぁ』



「だねぇ」



今日はちゃんと話せそうだ



『さとみちゃんは今さ何の仕事してるの？』



完全に酔う前に聞きたい事聞こう



「Aなら話して良いか。あのさすとぷりって知ってる？」



『すとぷり？』



あー、何かそれこそ優香ちゃんとか他の後輩の子が話してたな



何かの会社かな？



『聞いた事はあるけどまったく分からない』



「そっかぁー。あのね、すとぷりって言うのは〜」









.









『さ、さとみちゃん大丈夫？』



「もぉ無理ぃ…やだよぉ、A〜…」



そうです。ちゃんとした会話を送っていたはずなのですが…



ベロベロに酔った、可愛すぎるさとみちゃんが甘えてきています。



『…大丈夫だよ、私はずっと応援するしずっと大好きだよ』



こうやってサラッと好きとか愛してるとか言い合う仲だったからあんま意識してくれなかったな



「俺の事好き？」



今言ったのに言い返してくる所も変わってなくて



『世界で一番好き』



「知ってた！ふふ」



とテレさせる事言っておいて簡単に返してくると言う、何ともムカつく所も変わっていなくて



そして何より私自身、何も変わっていない事が良く分かった



『…まだ私と付き合う気は無いの？』



「んー…



分かんない！」



『なんやそれw』



実は昔、付き合ってって告白したけど「大人になってからね。」と言われた事があるんだ



まだ大人じゃないんだろうな、私は



『好き大好き愛してる…』



とさとみちゃんの胸にグリグリと頭を押してみた



酔ってるんだからこれぐらい許してもらわなきゃ



ずっと一緒に居られる気がしないから



「…海にでも行かない？」



『え？夜だよ？』



「良いじゃぁーん。行こ？」



と駄々を捏ねるさとみちゃん



きっと運転して行こうとしてるんだろうな



『飲酒運転は駄目だからまた今度ね』



「えー…」







こう言って欲しかったんでしょ？



『さとみちゃん、海が綺麗ですね。』



ほら満足そうに笑った



「月の方が綺麗ですよ。あと、少し肌寒いですね」



ああ、幸せだ



月と星の光が窓から入ってきている



私達はそんな柔らかい光に照らされて夜を越した









*****

「海が綺麗ですね」「月が綺麗ですね」「少し肌寒いですね」

是非この言葉調べてみて下さい。

すると二人の心境がより分かると思います

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