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『御札ってそんな簡単に取れるの?』
夜風を切りながら時々、道路を走る車のライトに照らされながらAと伏黒は走って学校に向かっていた
伏「いや呪力のない人間にはまず無理だ!!
普通はな!!」
『次、右だよ近道なの
てかイチイチ言うのめんどくさいから前、走るわ
一般人並みに走るから』
伏「今回のものは中のモノが強すぎる!!
封印も年代物、紙切れ同然だ!!」
『はぁ…変人かこの人』
(そう言われても…
"呪い"なんて、いまいちピンとこないっていうか…
ただの痛い人だったらどうしよ…;
いや礼儀知らずの無神経だし、ある意味痛い人だ;)
伏「ソイツら何処だ!!」
『4Fだよ』
学校の裏門についた瞬間、ビリビリとした圧を感じ体が動かなくなった
『なんなの
この
伏「オマエはここにいろ」
伏黒は校門の鉄格子に手をかけ登った
『待って!!アタシも行くヤバイんでしょ!?
二月やそこらの付き合いだけど大切な先輩で友達だから放っとけない』
もうこれ以上、大切な人を目の前で亡くしたくないの…
ただでさえ私のせいで先輩達が危ないのに…
伏「ここにいろ」
そう言って彼は中に入って行った
Aは立ち尽くしたまま犬の遠吠えを聞き手足が震えるのを感じてた
(ここにいろ)
『アイツに言われたとおり待つだけなの?
何、言うとおりにしてるのアタシは
アタシは何にビビってるの?』
死と言う言葉が浮かんだ
(ソイツ死ぬぞ)
そうね死の気配がココまで来るもん
死ぬのは怖い
お爺ちゃんも死ぬのは怖かったのかな
いつもどおりで全然そんな感じはしなかったけど…
アタシは泣いたけど…泣いたのは怖かったからじゃない
少し寂しかったの…
Aは目の前の学校を見つめた
お爺ちゃんの死と今、目の前の死
なにが違うの…?
(オマエは優しく強いから人を助けろ)
伏黒は廊下を玉犬と共に走った
伏「呪いの数が増えてきた近いな」
玉犬と共に出てくる呪霊を祓いながら廊下の突き当たり曲がったとこにデカい呪霊がいて食おうと大きく口を開けていた
伏「見つけた;」
短気で頑固者
見舞いなんて、アタシ以外、誰も来ない
「俺みたいになるな?」確かにね
でもさ…
伏「クソッ人間ごと呪物を取り込む気か!!
間に合わねぇ!!」
窓が粉々に砕け散り破片と共に女の蹴りが呪霊に刺さった
伏「虎杖!?
ここ4階だぞ!!」
(お爺ちゃんは正しく死ねたと思うよ)
動き始めた化け物を片手で倒し先輩を助けた
(けどコッチのは間違った"「死」"だよ)
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作者名:卯月 | 作成日時:2022年7月6日 16時