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恵「何したんですか」

伏黒の質問に五条は笑って答えた

五「気絶させたの
胸のせいか結構重い…(でも柔らかいな)」

自身の胸元に倒れこんだAを五条は支えた

五「これで目覚めたとき宿儺に体を奪われていなかったら彼女には器の可能性がある」

Aをお姫様抱っこし五条は伏黒と向かい合った

五「さて、ここでクエスチョン!!
彼女をどうするべきかな?」

伏「…仮に器だとしても呪術規定に則れば虎杖は死刑対象です
でも―」

伏黒は五条を見据えた

恵「死なせたくありません」

言い放った伏黒を五条はしばらく無言で見つめた

五「なになに、この子に惚れちゃった?
可愛いもんね〜♪」

恵「違います」

五「この子にボロクソに言われてたのに、それでも好きなんだ
この子の様子からして100%見込みないけどガンバ」

とりあえず恋愛は引かれない程度に攻めな

恵「だから違います」

曇りのない目で五条を睨み付けた

五「恵は冗談が通じないね
遊び心がないよ」

恵「遊び心はいま必要ないでしょ
(いつかじゃなくて絶対殴る)」

五「まっ冗談はさておき死なせたくないって私情?」

どこか試しているような笑いで問いかけた

恵「私情です
なんとかしてください」

五「クックック可愛い生徒の頼みだ
任せなさい!!」

揺るがない声に五条はニィと得意げな笑みが広がり喉の奥を鳴らして笑い、グッと親指を伏黒に向けてドヤ顔で言った

悟「ってなわけで
改めて君、死刑ね」

『どうでもいいけど回想と展開があってないね』

告げられた言葉にAはなんとも言えない顔をした

すべて思い出した
今まで何があって自分が何したのか…

悟「いやいや頑張ったんだよ?」
『で、なんて?』
悟「だから君、死刑ね」

座っていた椅子の背もたれに全体重をかけて思わず無表情になったAに五条は愉快そうに笑った

『死刑…そういうプレイ?』

悟「だから違うよ
死刑プレイってどんなよ…」

仮死状態的な?

悟「…」
『冗談はさておき死刑か〜まっいっか』
悟「随分と楽観的に受け入れるね」

五条は唖然とした

『アタシは自分が嫌いだから死ねるなら死にたい』

五条は、Aを意味深に見つめた

『もう家族もいない自分を必要としてくれる人もいないし夢もない
それにアタシは生きていたらいけないしね』

悟「なんで生きていたらいけないの?誰が決めたの?」

『死ねるなら今すぐ死にたいね
待って
アタシを生かしたいって言ったKY男を殴ってから死にたい』

五条は思わず溜め息をついた

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作者名:卯月 | 作成日時:2022年7月6日 16時

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