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伏黒は、壁に体を強く打ちつけ血を流し体の力が抜けた

『ワンちゃん!!』

伏黒が傷ついた影響か、犬の式神2匹がどろりと溶けていなくなってしまった

(どうすれば…アタシに出来ることなんて…)

不意に勢いよく呪霊の攻撃が壁をブチ破り外の屋根上に伏黒が投げ出された

伏(術式途切れた!!
クソ!!頭回んねえ…)

トドメを刺そうと近づいていく呪霊にAは思わず攻撃した

伏(なんつー馬鹿力!!)

『大丈夫?』

呪いをクッションにして着地をして座り込む伏黒に駆け寄った

『とりあえず血をふきな』

伏黒の額からは血が絶え間なく流れていたのをみて思わずハンカチを渡した

伏「逃げろつったろ」

再び動きだした呪霊にAは攻撃した

伏「虎杖!!
アイツら連れて逃げろってのが分かんねーのか!?」

『アンタだってヤバイじゃん!!』

伏「駄目だオマエがいくら強くても
"呪い"は"呪い"でしか祓えない」

『早く言ってよ…』

伏「何度も逃げろつったろ
今、あの2人抱えて逃げられるのはオマエだけだ
さっさとしろ
このままだと全員死ぬぞ」

呪力のねぇオマエがいても意味ねーんだよ

『そんなこと言ってる場合!?
それじゃどっち道アンタは死ぬじゃん!!
今日、知り合って話しただけの他人だったのに自分を助けてくれたアンタを見殺しに出来るわけない!!』

Aは呪霊の攻撃を交わしつつ反撃して足を掴んだ瞬間、振り回され地面に激突し空中に飛ばされた

伏「オマエじゃ勝てないんだ!!」

『今、帰ったら夢見が悪いの
それにアタシはアタシで

(人を助けろ)

めんどくさい"呪い"にかかってるの』

Aの脇腹に呪霊の拳が当たり掴んでた指を手放した
それに気づいた呪霊はAを足で固定しつつ指を取ろうとした

『渡さない!!』

自分を掴んでる足をそのままにし他の足をバネにジャンプしてAは指を口で掴んだ

伏「馬鹿!!俺に寄越せ!!
オマエも喰われるぞ!!」

自身を喰わおうとする呪霊の開いた口を両足で止め抵抗したが指を空中に手放してしまった

『チッ!!』

Aは呪霊を蹴り指を追いかけた

指狙いだっただろう化け物はその指を食べようとした

『ダメっ!!』

足と手で口に攻撃したが勢いが止まることはなく
もうすぐ取り込まれそうになった時、バランスを崩し腕から落ちる瞬間、攻撃し指が離れた

一か八か…!!

顔面から地面に落ちないようにしギリギリのところで指をくわえこんだが怒った化け物に突進され吹っ飛ばされた瞬間
偶然、指が自身の口の中に入ってしまった

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作者名:卯月 | 作成日時:2022年7月6日 16時

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