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2話 秘匿死刑 ページ13

伏「オマエをー
"呪い"として祓う(ころす)

『いや、なんともないよ』

Aは両手を挙げて怪我をしていないことを見せた

『それよりも…アタシも伏黒もボロボロじゃん
早く病院行こうよ』

Aの全身に描かれていた模様がするすると吸い込まれるように消えていったが、それを見ても伏黒は警戒を解かなかった

伏(今、喋ってんのが呪物か虎杖かも
こっちは分かんねーんだよ…!!
クソッ!!どうしたらいい!?)

今喋っているのが本当にAなのか
それとも呪いの王"両面宿儺"なのか判断がつかなかったからだ

「今、どういう状況?」

伏黒の真後ろからのんびりとした声が聞こえた

伏「なっ!!」

振り返り伏黒は思わず目を見開いた

伏「五条先生!?どうしてここに…!?」

片手に紙袋を引っさげて驚く伏黒に
「や」っと手を振った

五「来る気なかったんだけどさ
さすがに特級呪物が行方不明となると上が五月蝿くてね
観光がてらはせ参じたってわけ」

『(目隠し…不審者…?
変人の周りには変人は集まるのね…
初めて知った…)』

五「いやーボロボロだねぇ
2年のみんなにみせよーっと」パシャパシャ

ボロボロの伏黒を見て面白そうに笑いながら五条はカメラを構えフラッシュを焚きイラついてる伏黒を撮影した

五「で、見つかった?」

そう言われた伏黒はなんとも言えない表情をし
伏黒の代わりにAは答えた

『あのー…』

五「ん?」

『ごめん
それ食べちゃった…
指が勢いよく突っ込んできて…食べたって言うのが正しいのかな…』

だってそこの変人、血塗れのボロ雑巾みたいにボロボロだしさ…

伏「誰が変人でボロ雑巾だ」

五「……」

Aの食べた発言を聞いた五条は頭が混乱し驚きを隠せず2人に聞いてしまった

五「…マジ?」

『「マジ」』

Aと伏黒は声を合わせて頷いた

『あらやだ…イケメン…///』
五「ありがとう
…大胆な格好してるねェ」
『大胆?』

Aは思わず自身の体をみた

服と下着がなくなり引き締まった上半身
制服のスカートから出るスラリとした長い足に長い髪

『…そうだった!!
どうりでスースーして寒いと思ったら!!
よくわかんない奴に乗っ取られ下着ごと服を破られたんだった!!』

五「えっ忘れてたの?」

『もーやだ
お嫁にいけないじゃん…!!』

五「大丈夫だよ
いざとなったら最終手段で恵が責任とるから」

『うぅ…グスッ』

伏「なんで俺…」
五「この状況といい上半身とはいえ裸だから」

五条は泣いてるAを慰めた

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作者名:卯月 | 作成日時:2022年7月6日 16時

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