漆黒の狗は原作を知らない為困っているそうです3【文スト】【芥川成り代わり】

第××話『恐怖ノ女子会？“壱”』 ページ34

───もしも､芥川が【第八十八話】で女子会に参加していたら？






樋口の圧により半強制的に姐さんの部屋へ連れて行かれた




樋｢お待たせ致しました｡芥川先輩を連れて参りました｣



紅｢ご苦労じゃった､樋口｡よく来たのう芥川｡他の部下は仕事があるから帰った｡寛いでいけ｣




そう云われましても､一人身知らぬ女が居るのだが？
俯いている女と姐さんを交互に見て口を開く




『あの､其方の方は？』



紅｢ほれみろ､中也｡やはり誰もお前に気付いとておらぬ｣



『は？中原さん！？』




慌ててその女に駆け寄り顔を覗き込もうとすると顔を鷲掴みされる




『……何故､その格こ』



中｢それ以上喋ると顔面潰すぞ｣



『……御意』




理不尽だと思いながら目の前の自分より更に理不尽な上司を見る
否､でも本当に似合ってる




『青い着物､とてもよくお似合いです』



中｢やめろ､顔面潰すって云ったよなァ｣



『……』




離せとも云えず視線で姐さんに助けを求めるが完璧にスルーされる｡
あれ？僕は寛ぎに来たんだよな？姐さんから寛げと云われたんだよな？
……何故､女装幹部に顔面掴まれてる？




エ｢持ってきたわ！｣



紅｢エリス嬢､すまんのう｡助かった｣



樋｢絶対に似合いますよ！｣




何やら僕達そっちのけで三人が楽しそうだ
というか一体エリス嬢は何を持ってきたのだろうか？似合うということは中也に合う何か可愛らしい簪とか……




紅｢中也､頼むぞ｣



中｢判りました……んじゃ芥川､歯ァ喰いしばれ｣



『ん？中原さん？何をっぐあっ！重いッ！』




こ､此奴！僕に重力操作を掛けやがった！待て！何で姐さんと樋口とエリス嬢がジリジリ寄って……




『くっ､何をする気だ！？おい樋口！目を覚ませ！』



樋｢すみません､先輩！しかしやっぱり自分の欲には逆らえません！｣



『否､何を云ってるんだ？てか貴様の持ってるものって』



樋｢白いロリィタ服です｣




何故ロリィタ！？何故僕が！？
唯一の味方の樋口や姐さんが何故そんなものを着せようとしてる！？




紅｢中也､異能は掛けた儘で隣の部屋に行け｡いいか？何があろうと決して入ってきてはならぬぞ？｣



中｢御意……っ｣



『中原さん……』




爽やかな笑顔で答えた女装幹部に殺気を剥き出しにし鋭い目付きで睨むが効果なし
彼はそそくさと隣部屋に入って行った


その数秒後､芥川の叫び声が響いたらしい




……To be continued.

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