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第百四話『君ヲ私ノ組織ニ』 ページ24

『お手並み拝見だと?Aがマフィアの為に働くなど無いに等しい……』




Aが出ていった後、姐さんと一緒に森に抗議した
しかし彼は聞き入れてくれず、「お手並み拝見」と云って妖しく笑うだけだった




『全く……もしAがヘマをしてマフィアが潰れたりしたら如何する?
いや真逆、Aの奴……ドストエフスキーと組んで首領を暗殺を実行するなどしないよな?』




しかし可能性は十分にあり得る
首領に対して忠誠心が無いし、マフィアを信じていない




『如何すれば……』



A「おや、芥川君じゃないか」




嫌な顔をして後ろを振り向けばAが胡散臭い笑みを浮かべて立っていた
……拙いな、もしかして今の独り言を聞かれていたか?




『ああ、どうも。今から拷問室に行くんですか?なら此処ではなく反対方向の昇降機(エレベーター)から降るんだぞ』



A「ああ、ドストエフスキーは此処の拷問部屋には居ない……もしかして気になるかい?」



『……まあ、僕が乗っていた白鯨を落とした奴だからな。一言は文句を云いたいなと思っていたのだが』




それを聞き、Aはゆっくりと此方に近付いて口角を上げる
彼の瞳は芥川を捉えている




A「そういえば、君の事を調べた」



『……何だいきなり。何を勝手に調べてるんだ』



A「“組合”フィッツジェラルドのみならず、あの“死の家の鼠”フョードル・ドストエフスキーや“時計台の騎士”アガサ・クリスティといった組織にも狙われている君がこんな処に居るなんてね」




何が云いたい?といった目で彼を見る




A「君はかの有名な“純白ノ番人”。こんなにも素晴らしい人材が近くに居るなんて思わなかった。芥川龍之介君、君を私の組織に引き入れたい」



『私の組織?お前はポートマフィアではないのか?』



A「ポートマフィア?そんなの唯の用心棒だ。」




……矢張りな。だが、こんなにもハッキリと云うとは
溜息を吐いて鋭い目付きで彼を威嚇する




『僕は貴様のような醜く、無益な真似はしない。私の組織だと?巫山戯るな。僕はポートマフィアの狗、芥川龍之介だ』



A「そうか、交渉失敗……か」



『僕がポートマフィアを裏切り、お前について行かぬ』




芥川はこれ以上話しても無駄だと踵を返して執務室へ向かう




A「君は知ることになるだろう!自分の愚かさに!後で泣きついてきても知らないからな!」




そんな言葉に耳を向けず芥川は昇降機に乗り込んだのだった


.

第百五話『救イ出シテ』→←第百三話『黒幕ニツイテノ会議』



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らしろ(プロフ) - Regulusさん» コメントありがとうございます。楽しみにして下さり嬉しいです。頑張ります(*^^*) (2019年6月19日 20時) (レス) id: 2b7c5de986 (このIDを非表示/違反報告)
Regulus(プロフ) - このお話大好きです(*≧ω≦)続き楽しみに待ってます!更新頑張ってください(*≧∀≦*) (2019年6月15日 6時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
光牙(プロフ) - 私的には太宰オチがいいな〜。個人の意見なんで気にしないでくんさい。そして更新がんばれ!応援してます(^ー^)ノ (2018年12月11日 21時) (レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
らしろ(プロフ) - Lamia0495さん» コメントありがとうございます。オチはまだ未定ですが、色々考えてみます( ^^ ) (2018年9月12日 0時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
Lamia0495(プロフ) - 敦くんオチ…だったらいいなぁ… (2018年9月11日 20時) (レス) id: a731b4f87b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らしろ | 作成日時:2018年9月8日 18時

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