swim１２ ページ12
A) ｢…って事なので、今日から行ってきます…｣
朝イチで3人に亮也くんからのお達しを伝えた。
1年生には部活前に秀平くんから言ってくれるそう。
晴美) ｢あの人何考えてるの！？Aちゃんを1人で男子校に行かせるなんてっ！あたしも一緒に行くわ！｣
秀平) ｢いやいや、それはそれで困るからw｣
大樹) ｢んまぁ大丈夫じゃね？あっちには仁科さんいるし｣
A) ｢何が大丈夫なのか全然わかんないwww｣
秀平) ｢とにかく気をつけて行ってきてね｣
A) ｢うん、ありがとう｣
in 龍峰高校
あっという間にきてしまった放課後。
HRは出ず最後の授業が終わってすぐ東ヶ丘を出た私は、ただいま龍峰の校門前で校舎を見上げていた。
(さすがは都立高校…うちとは比べられないデカさw)
玄関の横に立つ警備員さんに声をかけるとどうやら東ヶ丘の女子生徒がくると伝わっているらしく、すんなり校内に入れてもらえ職員室にも案内してもらえた。
校内に入ってから職員室に行くまで授業終わりの生徒さんから凄い視線を感じた。
突然女子生徒がいればそりゃそうか…。
磯村) ｢よぉA、中学生ぶりか？まぁ急に悪いな｣
A) ｢いえ、私なんかでよければ(笑)
でもいいんですか？他校の私なんかがいても…｣
磯村) ｢いいっていいって！むさ苦しい野郎共しかいねぇからさ、華があったほうがアイツらもやる気出るだろ？笑｣
A) ｢華がほしいなら全然私じゃなくてもw｣
磯村) ｢この前ランニング中のアイツらに会ったんだってな。あれから“東ヶ丘の女子マネ”の話で盛り上がってるぞ〜？｣
えっ、なぜに？？？
私ライバル校のマネージャーですよ？
っていうか龍峰にもマネージャーくんいますよね？
しかもめちゃくちゃ優秀って聞いてますが？
私やっぱいらなくないっすか？
何はともあれ磯村先生の相変わらずな怖顔とは反して和やかな事を言い出す性格も相変わらずで、緊張していたのが少し解れた気がした。
磯村) ｢これから部活行くんだけどよ〜お前が来ることまだうちのマネにしか伝えてなくてな、他の奴らは知らねぇから。まぁその方が面白いだろ？笑｣
…何を考えているか掴めないの相変わらずでした…。笑
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作者名：HINANO | 作成日時：2020年7月11日 17時
