好きよ好きよも、好きのうち。【3年A組】 (ページ24)

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7回目のすきページ24

何も言えずにいる俺にAは言葉を続ける

「最近、先輩に会うのが怖いのにすごくすごく会いたくて
たまたま見かけた時も声掛けたかったけどどうしても出来なくて
いつも通りの私ってどんなだっけって
どんな風に先輩と話してきたっけ？って

ここ数日ずっと水泳してたのだって先輩のこと忘れようとして、

先輩と澪奈先輩のこと邪魔したくないし、」

ん、まって、澪奈…ってなんで影山？

「ちょ、ちょっと待った」

「ごめん、俺、全然話が読めないんだけど…
一つ一つ紐解かせて

俺に会うのが怖いってどういうこと？」

え、怖いとか答え次第では泣くよ、俺

「先輩の事考えるだけで胸が苦しくなります
私、おかしくなりそうで、先輩に会うのが怖いです」

わ、「忘れようとっていうのもそういう事？」

続けて質問をするとその質問には頷いて答えていた

これ、1番大事な話

「じゃあ、俺と影山の事って何？」

どういう勘違いさせちゃってんの？俺、

「先輩、澪奈先輩の事好きなんですよね
この間見ちゃったんです…

先輩が告白してるところ」

まって、あれ見られてたんかよ
え、俺のバカ！！

力んでいた力が抜けてしゃがみこんでしまった

「あれ、見られてたんだ…」

はぁっ、とめちゃくちゃ深い溜息を吐いて彼女を見上げる

「あれね、Aの勘違い」

彼女は混乱しているようでどういう事なのか説明して欲しいという目を向けてくる

もうここしかない。
ここで、伝えるしか

「しゃーない。言っちゃうか

影山にどうしたらいいか相談してた

だって影山って水泳部じゃん
同じ部活だしたまにあいつの口から名前出てくるし、詳しく知ってんのかな～って
翔に聞くより女の影山から聞いた方が早いじゃん？」

「ちょうど良かったんだよ。
好きなやつの事、詳しく聞くのに

まぁ、自分で何とかしてって言われて何も聞けなかったけどな」

伝えたいこと伝えられたお陰かすごく心がスッキリしていた

「待ってください、先輩やっぱり好きな人いるんですか
しかも、水泳部に」

それなのに上手く伝わってないのか自分の事だと理解してもらえてないみたいだ

「いるよ。

今、俺の目の前に」