【番外編】六つ子の誕生日まであと3日 ページ32
一松Ver.
「一松!!猫、ヤバいくらい可愛いんだけど」
「だろ?ここの猫、大人しくていい奴らなんだよ」
私と一松は、今路地裏で猫の集会に参加している
集会っていっても、猫のたまり場なんだけどね
「私、いつも猫を触ったら逃げられるから、新鮮」
「逃げられるって、触り方がまずいんじゃない?」
「かな〜?」
いつもは気の向くままに
わしゃわしゃってするけど
これ、不味かったのかな
「でも、本当にこの子達いい子〜!!」
私は、いつものようにわしゃわしゃ〜とすると
猫がこちらを向き
私の腕を引っ掻いて、甘噛みをした
「っ!?!?」
「ちょ。大丈夫?!」
私は、大丈夫と言おうとしたが
血も流れて、結構傷が深かった
こんなことは初めてだったので
痛さのあまり泣いてしまった
「?!そんなに、痛いの?」
「うん。」
「ちょっと、来て」
私は一松の後をついて歩いた
すると、近くの公園についた
水を飲むところに行き
蛇口を捻った一松は、私の腕優しくつかみ
傷口を洗ってくれた
「いたっ?!一松、いたい!」
「我慢して!バイ菌入ったら危ないから」
「う、うん」
今にも号泣しそうな程の痛みだった
一松は、真剣に洗ってくれ
絆創膏を私に突き出した
「これで我慢して。
今から、俺の家で消毒するから」
「うん。でも、ゴメンね。
楽しかった時間ダメにして」
「俺はいつでも行けるから。
でも、Aは傷のこと結構辛くない?」
「辛いっていうか、痛い。
でも、跡残ったらどうしよ」
私は、傷口にフーフーと息を吹きかけた
血がタラーと流れっぱなしだ
すると、一松が少し目を開いて
「跡が残ったら、俺が責任持って幸せにするから」
「え?」
まさか、一松からそんな言葉を聞けるとは
思わなかった
「うれしい!けど、跡が残ったら
じゃないでしょ?」
「は?」
「跡が残っても!でしょ?」
最初は、怪我して運悪いと思ってたけど
こんなに心が満たされることになるなら
私は、引っ掻かれたことが幸せに思えた
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永遠に松ガール - 木乃狐@さん» いえいえ!!こちらこそ、見て下さってありがとうございます! (2019年3月31日 10時) (レス) id: 00b3b12e69 (このIDを非表示/違反報告)
木乃狐@(プロフ) - ちょうど映画を見て探していたので、とても嬉しいです!!ありがとうございます (2019年3月30日 15時) (レス) id: edef6b2d86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美咲 | 作成日時:2019年3月24日 1時