10 ページ12
.
え〜...
なんなんだ...ほんとに。
フラフラとコンビニの袋を手に下げながら病院の廊下を歩く。
一番最初に来たときには病院独特の匂い...アルコールの臭いなんかが苦手だったけど、とうの昔に慣れてしまった。もはや無臭。
慣れって恐ろしいね〜...などとどうでもいいことを考えながら病室まで歩く。
『......』
そして、先程の相川さんとの会話を思い返す。
。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。
「というより...多分、隣のベッドが一度空いてからは誰も入ってない気がするのよね」
『え？それ...ほんと？』
「あっ、でも、他の病室の子が遊びに来たとか、私の記憶違いとかかもしれないしっ、今度聞いてみようか？教えてもらえるかはわからないけど、」
『いや...大丈夫です』
ごめんなさい相川さんなんて言った...？
思ってたよりも早口で捲し立てられたためよくわかりませんでした、ごめんなさい。
ものすごく申し訳なさそうな相川さんにとりあえず落ち着いてもらって、病院内にあるコンビニに行く許可をもらって───
。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。
...なお現在。
え〜なんか本当にわからなくなってきたんだけど。
思考放棄必須じゃないか...？なーんて。
そんなことを考えていれば、いつの間にか自分の病室の前まで来ていたので、はぁ、とため息をつきつつドアを開ける。
「...遅い」
『うわ出た...でもナイスタイミング』
「出たって...人を幽霊みたいに言いやがって...」
『口悪い、口悪いよ天使...っと、はい』
もはや自分の部屋のようにベッドに座って腕を組んでいるその天使(悪魔)にさっき買ったばかりのものを手渡す。
「なに？あっ」
『クレープと〜...なんか、桜餅...もどき...』
たまたま売ってたもので季節的に違う気もするんだけど...スイーツってそういうものなのかな。
ただ、そのスイーツを見てぱっと表情を明るくしたのを見逃しはしなかった。
『...なんかもうよくわかんなくなってきたから仲直り、しよ。昨日は...そんなに私悪いとも思ってないけどごめん』
そう言えば少し顔をしかめられたけど、Nakamuもすぐにまた口を開いた。
「それ言わない方がいいと思うんだけど??...いや、俺もそんなに悪いとは思ってないけどごめん一応。多分言い過ぎた」
『Nakamuもそれ言わない方がいいと思うよ』
「ブーメランな？それ。...でも許す」
『それはありがとう』
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←9
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「WT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つきりと - かいぬ(kainu)さん» 返信遅れてすみません！もうめちゃくちゃありがとうございます！！ずごい嬉しいですほんとにありがとうございます！ちょっと頑張って毎日更新目指します...！() (2022年4月7日 21時) (
レス) id: 79b57cbffc (このIDを非表示/違反報告)
かいぬ(kainu) - 神すぎて神の“か”の字も出ないんですが！？！いや、もう神です(語彙力喪失)こういう系の作品好きなので本当嬉しいです！ (2022年4月5日 20時) (レス) @page9 id: 76cba1a158 (このIDを非表示/違反報告)
つきりと - 如月さん» わかりました！答えてくれてありがとうございます！！今日から一日一回更新に移りますね！ (2022年2月11日 11時) (レス) id: 79b57cbffc (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 一日一回公開がいいです！（楽しみは取っときたい派） (2022年2月11日 9時) (レス) @page10 id: d203b79d8a (このIDを非表示/違反報告)
つきりと - コトコトさん» 神作品...？！え、拙い文章ですが、そんな風に言ってもらえるなんて、ほんと嬉しいです...！！もう更新めちゃくちゃ頑張ります！！！！！(作者名は多分私透_ゆきさんの企画にいるからですかね！)コメントありがとうございます！ (2022年1月14日 23時) (レス) id: 79b57cbffc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
