ラヴ・リミナル[前編]

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おいしく餃子とビールをいただいて



少し酔い始めてきて話が盛り上がってきた頃





「そう言えばAちゃん


　昨日ガヤのことについて俺に聞かなかった？」




「う、うん」




「どうして？」




「どんな人なんだろうって思って....」




「Aちゃんとガヤって喋ったりするの？」




「少しだけ....」




「へえーそうなんだ....


　でも、俺もよく分かんないんだよねー」




「仲いいのに？」




「うん....ガヤって自分の事話したがらないから」




「そうなんだ....」




「あっ、でも多分社内で俺だけが知ってる


　ガヤの秘密ならあるよ」




「なにそれ？」




「知りたい？多分Aちゃんびっくりするよ」




「うん....」





なんか嫌な予感がする



聞かないほうが良さそうなのに



それでも好奇心が勝ってしまう





「ガヤの彼女、誰か知ってる？」




「.....」





彼女って言葉がくざっと胸に突き刺さる



いるなんて知らなかった....



だって昨日先輩と....っ、



でも思い当たる節はある



あれだけかっこよくてモテれば彼女いるよね



ただ私が先輩に彼女がいるなんて



思いたくなかっただけなのかも





「ガヤの彼女、実は....


　Aちゃんも知ってる社内の人なんだよ」





その言葉で更に罪悪感がいっぱいになった

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