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羊に別れを告げてからどれだけ月日が経ったのだろう






就活も無事終わってそれなりに有名な大企業に勤めることができた






会社はホワイトで残業も基本的にはないし休みもしっかり取れる






我ながらいい会社に勤めたな、と思う






今日は仕事も頑張ったし行きつけのバーに行くことにした






明日も仕事があるから少し控えめにしよう






そう思いながら






お店の中に入る







「あっ!Aちゃんいらっしゃい〜!今日くるの珍しいね」







なんてオーナーが話しかけてくる







相変わらず人がいないお店だなぁと思う






まぁ普通に歩いてたら見えないようなところにあるし






いつも座るカウンターに行こうとするとそこには見覚えのある人がいた






この水色の頭、ぴょんと出ているアホ毛、昔デートした時に着ていた水色のベストと灰色のジーンズ






「よ、羊…?」






恐る恐る名前を呼ぶとぱっちりした大きい目、ホワイトミルクみたいな白い肌の彼が振り返る










______あぁ、やっぱり羊だ

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作者名:いちご | 作成日時:2023年4月10日 5時

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