謁見不可 ページ8
「あの…助けていただいてありがとうございました…!!」
危機が去り彼女からうやうやしくお礼を言われた私は、少しばかり照れ臭くなった。
『いえいえ、困っている女性を見捨てるなんてそんな薄情な事出来ませんよお嬢さん』
照れ隠しにそう言えば、なぜかチョウチョが一瞬キラリと光った気がして、私は思わず目を見張った。
だがそんな私の事は知って知らずか、チョウチョは何事も無かったかのように、言葉を発する。
「キャッ!思わずキュンと来ちゃいました!あの…あなたのお名前をお伺いしても宜しいでしょうか…!」
『えっ…照れ隠しのつもりが尚更恥ずかしくなってしまった…。
あっ、えっと、私の名前はAだよ。これも何かのご縁だね。よろしく!』
「Aさん!!ステキな名前ですね!!こちらこそよろしくおねがいします!!」
私の名前を聞いた チョウチョは、嬉しそうに羽を震わせる。
余り名前を褒められるという経験が無い私は、彼女の発言に対し、元々赤かった顔を更に赤くした。
すると、彼女は自らを見た目通りチョウチョと名乗った。
彼女に名前は無いのだろうか…?
だとしたら名前でも付けたいな、と薄っすら思い付いた所で、私はハッとある事に気付く。
………私は何かを忘れてない……?
暫しの黙考の後に、外に出た理由を思い出した私は叫び声をあげる。
『うわぁぁぁぁぁぁ!!』
そのままパニックに陥り咄嗟に頭を抱えるが、いやそんな事をしている暇は無い!と我に返る。
私の首が〜なくなる〜♪
そうだ!!電車が遅れたってことにしよう!!
※電車はございません
いきなり城へダッシュ(スキルレベル15)した私に、チョウチョは驚きの声を上げた。
「えっ!?Aさん!?」
後方でチョウチョが私を呼んでいるのに気が付いたが、その声に振り返る事もなく、挨拶も無いままこの場を後にした。
――――――――――――
『で、いざ来たら正装じゃなきゃダメってどういう了見よ』
謁見の間の扉前に来たは良いものの、すでにSP切れと言った感じである。スキルレベル15なのに。
今チャージグスリ使っても、テンションは最底辺のままだろう。
などと、心の中で呟いていたらまたも王国兵士に睨まれました。嫌われているのでしょうか。
ラッキーアイテム
革ベルト
7人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うお目うお科うおうお(プロフ) - そのうち1/100でストラップだぜww (2013年9月15日 14時) (携帯から) (レス) id: 6a351a5f63 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨 斗愛(プロフ) - うお目うお科うおうおさん» いいともー!って、何でだよ!!w (2013年9月14日 22時) (レス) id: 905dfd3136 (このIDを非表示/違反報告)
うお目うお科うおうお(プロフ) - 来週も来てくれるかな?wwww (2013年9月14日 11時) (携帯から) (レス) id: 6a351a5f63 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨 斗愛(プロフ) - うお目うお科うおうおさん» どうしたんだw (2013年9月13日 22時) (レス) id: 905dfd3136 (このIDを非表示/違反報告)
うお目うお科うおうお(プロフ) - いいともーーーーww (2013年9月13日 17時) (携帯から) (レス) id: 6a351a5f63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うお目うお科うおうお | 作成日時:2013年9月13日 15時