検索窓
今日:58 hit、昨日:15 hit、合計:103,721 hit

エピソード5 ページ7

エ「じゃ、とりあえず今日どこで寝れば良い?」

…確か、エースさんの寝床になる部屋は……

……あら?

「……そういえば…
私とユウさんとグリムさんの部屋以外、どの部屋も埃だらけでしたわ………」

エ「嘘!?」

グ「本当だゾ。
寝るなら自分で掃除しろ」

エ「げっ、掃除とか絶対やだ」

エースさんは苦虫を潰したような顔になった。

…これは困りましたねぇ……

エ「なぁユウ〜。部屋泊めてよ。
オレ、スマートだから幅取らないしさ〜
ねっ?」

エースさんは猫なで声でユウさんに頼み込む。
しかし、彼女の返事は拒否一択。

ユ「そんな良い笑顔見せてもダ〜メ!
ちゃんと談話室のソファで寝て!」

エ「ちぇ、ケチ!良いですよ〜。
1人寂しく談話室のソファで寝ますよーだ!」

頬を膨らませて、ソファへと向かうエースさん。

エースさん、そんなに1人で寝る事が寂しいのですね……

ユ(あれ?Aちゃんエースを見て何かを決意したような顔してる……
待てよ。そういやAちゃんって、色々と抜けてる性格だよね?
…もし、今の言葉を真に受けたとしたら……!)

「エースさん。
1人で寝るのがそんなに寂しいのであれば、良かったら私が……」

言えたのはそこまでで、急にユウさんが私の口を手で覆った。

「ムグッ!?」

ユ「(やっぱり、一緒に寝ようとしてるよこの子!)
あー……
Aちゃん、私達も寝ようか?」

ユウさんは手を離し、愛嬌のよい笑顔を私に向けた。

「え、でもエースさんが……」

ユ「エースは大丈夫だから!
ね?(*^^*)」

「あの……」

ユ「……ね?(*^^*)
(Aちゃんは今、1人で眠るエースが寂しそうだからという純粋な気持ちだと思うけど……
なんか危ない気がする!
しかも相手はあの自由奔放なエース!
絶対止めないと!)」

…なんだか、笑顔で凄い圧力かけてきてますわ……
…エースさんには悪いですが、ここは従う方が良いでしょう。

「わ……分かりました……」

グ「…もう瞼が重いんだゾ〜……」

ユ「そーだね〜。
エースお休み〜」

エ「お、お休みなさい…」

私はユウさんにいそいそと背中を押され、グリムさんと一緒に自分達の部屋へと連れ戻されていった。

エ「え、お、おう…おやすみ……」








ユ「Aちゃん、今後もしあんな事があっても、絶対一緒に寝ようって言わないでね?
例え相手がどんなに寂しそうに見えようが、絶対に男の子寝ようとなんかしちゃダメだよ?
特に夜は絶対!!」

「か、かしこまりました……」

エピソード6→←エピソード4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
154人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

布教する猫(プロフ) - すみません!すぐ訂正します! (2021年7月11日 10時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!m(_ _)m (2021年7月11日 10時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
ルーい - なのすみません。エピソード13のエースが言ってるの頃で、バラは、赤でも良くね?の所は白でも良くね?の間違いではないでしょうか?間違っていたらすいません。 (2021年7月11日 10時) (レス) id: 2ce8842d2e (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - ありがとうございます!!m(_ _)m (2021年3月21日 13時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
梔子(プロフ) - めちゃくちゃいつもおもしろいです^ - ^ (2021年3月21日 13時) (レス) id: 7d4fe6920f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:布教する猫 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs yue1  
作成日時:2021年1月10日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。