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高専について車を降りてスタスタ歩き出すと何故か乙骨もついてきた。
『…ね、乙骨の部屋反対じゃない?』
「えっと…夜も遅いしさ、何かあったら大変じゃない?部屋まで送るよ。」
『紳士か。』
軽く談笑をして歩いていると数分で私の部屋の前についた。
『ありがと、おやすみ〜。』
「うん、おやすみ。……あの、さ。」
『何?』
「連絡先交換しようよ、何かと便利だし。」
『ん?…良いけど。』
何が便利なのかよく分からないけどスマホを出して連絡先を交換した。
「ありがとう、…何かあったらこれで相談してね、また明日!」
手を振って廊下の奥に歩いていく乙骨。
…相談って。悩んでるように見えたのか?何処が?
首をひねりながら部屋に入る。
卓上ランプつけっぱなしじゃん…と消そうとすると机の上の惨状が目に入った。
ビリビリに破られたノートと散らばったペン。
周りに落ちているくしゃくしゃに丸まった紙の切れ端。
拾って広げてみると書いてあったのは「遺書」の二文字。
他の紙にもそれと似たような事が書かれてあった。
…そうだ、出る前遺書を書こうとしてたんだ。
…忘れていた。そもそも何で急にそんな気分になったんだろうか。
今はそんな考え欠片もない。
ポケットに隠した遺書も丸まった紙とまとめて捨ててしまおうとポケットに手を入れる。
『あれ?』
どれだけポケットの中をまさぐっても紙が手に当たらない。
もしかして任務中に…!?
遺書を、落としたようだった。
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ばにらちゃん🍨 - 乙骨がサイコパスに見えてきた・・・(´ཀ` )グフッ 言葉責めしt((( (1月8日 11時) (レス) @page12 id: f03e70c477 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきよ - 続き見たい (2022年3月15日 2時) (レス) @page12 id: 0f5c343916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餅つき野菜 | 作成日時:2022年1月19日 21時