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座学を終えて部屋に帰ると任務の時間までまだあった。
…任務中に魔が差すかな。
もしもの為に遺書でも書いておくかな。
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〈先立つ不幸をお許しください。〉
この一文で手が止まってしまった。
正直自分でも何故こんなになっているのか分からない。
悶々と頭を悩ませていると
「宵喰さん!任務の時間に遅れちゃうよ!!」
予想外の人物によって大きく開かれる部屋のドア。
咄嗟に遺書をポケットに隠す。
『えっ、おっ、乙骨…?』
「あれ、五条先生に聞いてなかったかな…今日は初めての合同任務だよ。」
…聞いてない…本当アイツ適当だな…
「あっ、勝手に開けてごめんね、ノックをしても反応がなかったから倒れてるのかと思って…。」
『…いや、大丈夫。こちらこそごめん。行こうか。』
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今回の任務は数量が多い呪霊。
正直言って棘向きじゃないかこの任務…
そしてとても気まずい。
乙骨と接点があったのって自己紹介の時以来じゃない?
百鬼夜行の時は少し日は出てたけど運動会のお母さん並の日光ガードで東京側の呪霊処理に当たっていた。
後から聞いた話だけど同級生は皆で呪詛師と戦っていたらしい。
他の任務の後そのまま現場に向かった私は五条と離れていて、飛ばせなかったらしい。
とにかく何か話題を考えなければ…
『…そういえば、乙骨から呪いの気配がしなくなった。』
「うん?…あぁ、里香ちゃんの事かな。ちゃんと祓えたよ。」
そう言った彼は穏やかな目で左手の薬指を見つめる。
視線の先にはリングがはまっていた。
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ばにらちゃん🍨 - 乙骨がサイコパスに見えてきた・・・(´ཀ` )グフッ 言葉責めしt((( (1月8日 11時) (レス) @page12 id: f03e70c477 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきよ - 続き見たい (2022年3月15日 2時) (レス) @page12 id: 0f5c343916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餅つき野菜 | 作成日時:2022年1月19日 21時