unti-pirot

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岩本「もしかして、例の薬の事か？」
「あったり〜！やっぱいわもっちゃんとこにも流れてる？」
岩本「加えて政府の役人がまた仕掛けに来る事も、な」
「ちなみに、「裏切り者」の話は？」
岩本「そっちにも流れてんのか。早い所味方を確定させたいところではある」

座るなり情報交換を始めた2人――マフィアの重役2人に、周りの客は一層どよめき立つ。
「相も変わらず外野うるさいね〜」
岩本「さっきからいちいちうるせぇんだよな」
渡辺「ちょっと？客を追い出そうとしないでよ？後注文しろ」
「HAHAHA!そんな野暮な真似はしないって。ウイスキーロック」
色素の薄いサングラスを少しずらした男は「それでさ」と話の続きを始める。

「そっちの派生組織にさ、桜庭組と金龍会ってあるっしょ？」
岩本「あぁ、それがどうした？」
「なーんか最近、うちの周りコソコソしてるみたいなんだよね」
岩本「…詳しく」
男曰く、どうやら最近彼の所属するマフィアの構成員とよくわからない接触をしているのだと言う。

「荒れた市場、不審な動き、「裏切り者」に加えてお役人様。…あまりにも出来すぎてると思わない？」
岩本「確かにな。これが偶然ならアカデミー賞総舐めだ」
「HA!」
岩本「…で、協力の申し付けか？」
「さっすがいわもっちゃん」
岩本「いいだろう。だが1つだけ、確認させてくれ」
「俺たちは「裏切り者」とかいうチープな存在じゃないよ？」
岩本「もしその言葉が偽りなら、分かった瞬間に全面抗争だ」
「OK!でもその台詞、そっくりそのまま返すからね」

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