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仮面�� ページ6
「渉」
部屋から出て耳を澄ましていると、後ろからたおやかな声が聞こえた。
「…英智」
おいでと言われ、隣の部屋に入る。
ふかふかのソファに身を沈め、テーブルの上の紅茶に手を伸ばす。
もう、と言いながらもたしなめる様子のない英智に、遠慮なくカップの取っ手を掴んで口に運んだ。
英智が淹れたと一瞬で分かるまろやかで優しい液体が、寒い廊下で冷えた渉の体を温めていく。
「彼女に言わないの？」
正面のソファに腰掛けた英智が、不思議そうに尋ねる。
彼女が誰を指しているかなんて、言われなくても分かる。
でも英智が何を聞きたいのか分からなくて、肩を竦めた。
「何を言うと？」
優雅に紅茶を飲んでいた英智は、カップを置いて笑みを消した。
「君の、その気持ちを」
ぐっと心臓を鷲掴みにされた気がした。
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ふぉーる＠あんスタ民(プロフ) - ぱるミンさん» そう言ってもらえて嬉しいです。あなたのコメ見てちょっと感動しましたw (2016年2月18日 4時) (
レス) id: e8157d34f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるミン(プロフ) - 言葉が綺麗で、とんとんと心地よく作品内の時間が流れているような気がします。いい作品に出会えました。 (2016年2月18日 2時) (レス) id: ea368a524a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぉーる＠あんスタ民 | 作成日時：2016年2月17日 18時
