だって彼らで遊びたい！【東卍】

【スキって言わせてみた】 ページ1

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＿＿＿『隙』

「ねぇ、これなんて読むか分かる？」








■佐野 万次郎


「え？スキでしょ。ちげぇの？」


愛情表現が多い彼なので毎日散々『スキ』の二文字を聞いてるAだけど、ついつい欲張っちゃう。仕組まれてるとは知らない万次郎が素直に答えると、Aの顔がやけにニコニコしてるから彼も「？？？」状態。ネタバラシした後は「スキなんていつも言ってんじゃん。まだ足りねぇ？」とかどこか楽しそうに言われる。欲張りな彼女も可愛いの。





■龍宮寺 堅


「スキじゃねぇの。……いや分かんね。そーゆうのは三ツ谷に聞けよ」


真面目に授業を受けていない自覚はきちんとあるので、自分の持ってる知識もあまりあてにしてない。けれど彼の口から『スキ』の二文字を聞けてご満悦なAが「貴方に聞きたかった」と返すと、「そうかよ」なんて素っ気ない態度を取りつつ、頬は緩んでる。分かりやすい。ネタバレしなくてもなんか平和なので結局今回の件はふわふわしたまま消えてく。





■三ツ谷 隆


「……なに企んでんのかなぁ、Aサン？」


勉強熱心な貴方がこんな簡単な漢字の読みを知らない筈がない、とすぐに悪戯を疑う三ツ谷。素直に「スキって言われたかった」と白状するAにニヤケが止まらない。こんな手を使わなくたって幾らでも言ってやるのに、の顔。愛しい人を見つめる目にこっちまで嬉しくなる。他人に不快感を与えないバカップル。





■松野 千冬


「スキ…………だよ、な？」


あまりにも唐突だし、出された問題も簡単すぎるから「あれもしかして俺が間違ってんのかな？」って一瞬疑問に思う。何回か思考して「いや、やっぱ合ってるよな」とか考えてる間も、Aは悶々としてる彼の姿に愛しさ募らせてる。ネタバラシをすると「はぁ？！なんだよそれ！」悩んだ時間返せよ！って冗談混じりに怒る。








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