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望むな。願うな。求めるな。 ページ13

天馬「………っざけたこと言ってんじゃねぇよ。……綺麗事なんて吐くんじゃねぇ。」

そうだ。

それでいいんだ。

願うな。

望むな。

求めるな。

ずっとその気持ちを貫き通してきた。

もう。

やめてくれよ。

これ以上。

俺の気持ちを踏み握るのは。

天馬「………俺は…俺は………………お前と同じなんかじゃねぇ!」

そう言って逃げ出す。

涙をポロポロと流しながら。

天馬「……誰にも会いたくねぇ。」

青く澄み渡る空を見上げ決心したかのような表情を見せる。

十二天将に見つからぬように走って鸕宮家に戻る。

鸕宮家に戻るとすぐさま自分の部屋に行きトランクを引っ張り出す。

トランクには全て詰め込んでありそのまま持って行けばいい。

そして急いで鸕宮家を出たそして向かったのは港だ。

すぐにチケットを取りフェリーに乗り込む。

本土に逃げれば全てを忘れられる。

さっき。トリ丸と話したことも。

本土に着く頃にはもう。夕方だろう。

泊まる所は……星火寮でいいか。

俺の過去を何にも知らない人の方が返っていいのかもしれねぇな。

そんな事を数々と思い出しながらフェリーに乗っていた。

途中。飛行機に乗り換えることもあったが無事に本土の鳴神空港に着いたのだった。

天馬「っと。ここからは………」

とキョロキョロと周りを見るとある人物に会った。

天馬「ん?……あっ!クマ吉っつぁん!」

清弦「あぁ?天馬。なんでここにいる。」

清弦が不機嫌そうに言う。

天馬「色々言われて本土に逃げてきた!トリ丸がうるせぇんだよ。」

清弦「士門か。………そんなことして怒られねぇのか。あのタヌキに。」

少し士門と言う弟子に懐かしさを思い出しながら言葉にする清弦。

天馬「変態メガネ男に何を言われようと別にいい。なぁ今日泊めてくれよ!星火寮に!」

天馬が珍しく真剣そうに頼む。

少し大人っぽくなったな。と清弦は思いながら承諾した。

天馬「でも。隈は相変わらずだな〜。お前の娘。元気にしてるぜ。頑張って当主なりに傘下と分かち合えるように努力してる。」

天馬が珍しく微笑むように言うので清弦自身も少々驚いてしまう。

清弦「そうか。………お前も少し大人っぽくなったか?前までは生意気で女みてぇな顔してたくせに。」

天馬「俺は女みてぇな顔してねぇ!」

ヤキモチを焼きながらも清弦と雑談をしながら星火寮に向かうのだった。

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レモン - はい!応援します!笑 (2017年11月26日 18時) (レス) id: 5aac9fd1e3 (このIDを非表示/違反報告)
姫冠 - レモンさん» ありがとうございます!そう言っていただけるとやる気が湧きます!がんばって更新して行きますね!応援よろしくお願いします! (2017年11月26日 12時) (レス) id: 878d9b32e5 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - このお話めっちゃおもろいです!更新楽しみにしてます!これからも頑張ってください!! (2017年11月25日 22時) (レス) id: 5aac9fd1e3 (このIDを非表示/違反報告)
姫冠 - ミントさん» 星火寮に止まらすのはある意図があるんです。なので星火寮に泊めたんです。 (2017年11月8日 0時) (レス) id: 878d9b32e5 (このIDを非表示/違反報告)
姫冠 - ミントさん» ご指摘ありがとうございます!訂正しておきますね! (2017年11月8日 0時) (レス) id: 878d9b32e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:姫冠 | 作者ホームページ:http://aIKtu&souselove  
作成日時:2017年8月10日 19時

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