壊れかけの呪術師は報われない

46話 ページ29

形代術・駆使の心臓…

仲間の思いを背負う孤独な王の術

味方の異常状態を私が背負う術である

「けが人は任せとけ。この私が全部、背負ってやる」

まずは状態把握でけが人…重傷者を見つけようとする

反転術式ができる硝子だけじゃ間に合ってない…

「いぜちの反応が消えかけている。よし」

私は静かに痛みを受け入れる

きっつー！ド派手に刺されてるな？これ！

補助監督は何人もやられてしまっているんだな…

とりあえず味方の重傷者だけ背負うか、負傷は
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「…隠さんの術式ですか…あいからわずあの人は自分勝手な人なんですね…」

七海は血が止まっているいぜちをみてそう告げた

「ですが尊敬はできる人です。誰よりも仲間のことを考え、自分を犠牲にしてまで可能な限り人を救おうとする。そこは隠さんにしかできないことですから」

七海は本心を語った

恐神隠は自分を1番大切にしない

だが誰よりも犠牲者を出さないことを

誰よりも考えていた

高専中に死んだ人間の墓参りは必ずお盆に彼女はいっていた

それは一部の人間しかわからない


　

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