第十六話 仕事 ページ18
「掃除は午前、書類整理、作成は午後にお願いします。」
「わかりました、学園の掃除は生徒が居ない時にした方が良さそうですね。」
学園長は色んな場所への立ち入りを禁止してた。
しかも大体生徒と関わる場所。
つまり学園生徒と関わるなって事だろう。私に危害を加えさせないようにって意味も多少はあるんだろうけど。
前者が大半を占めているはず。
「…えぇそうして頂けると助かります。」
「わかりました。…では早速お掃除の方しに行きますね。」
吉野先生に掃除用具が置いている場所を伺ってから私は生徒がいなさそうな場所を探した。
驚くことに校庭には誰も人がいなかったためここを掃除することにした。
もちろん日焼け止めにアームカバー、帽子着用と日焼け対策はバッチリ。
全然現代の物を使っているが日傘を使わないだけ許して欲しい。
こちらとしては日差しが天敵なのだ。
さっさと掃き掃除をして行く。
意外と落ち葉とか落ちてるのね〜。
大体半刻くらい掃除をすると鐘が鳴るので
それに合わせて逃げ隠れる。そしてその都度場所を変える。廊下にしたり池にしたり。
それを午前中ずっとしていたら。いつの間にかお昼時になっていた。
昼は昼休みがあるから生徒が色んなとこに移動する。
一旦部屋に戻ろう。それで暫くしたらおばあちゃんにお昼を頂いて午後は書類整理の方に向かおう。
Aはパタパタと部屋の方へかけて行った。
「…不審者？」
「どうしたんだ三郎次？」
「いや、別に。早く食堂行こうぜ。」
つば広い帽子を被った天女を見た池田三郎次はそう思ったのだった。
．
書類整理と作成って吉野先生は言ってたけど
これどう見ても小松田さんの尻拭いだ。
吉野先生に渡された数枚の書類と一部の作成。そして朝に比べてあちこちにある墨。
またやらかしたんだろうな。
小松田さんのドジっぷりは現代にも引き継がれている。
時々イライラはするけど別に嫌いでは無いかな。
黙々と作業して完成したら吉野先生に渡す。それをひたすら繰り返しているといつの間にか作業が終わっていた。
「吉野先生、こちら全て完成しました。確認お願いします。」
「おやもう終わったのですか？もう少しかかるかと思っていたのですが…こちら受け取りますね。」
1枚1枚確認する吉野先生を待つ。
ミスがないか若干心配になる。この時代はものに墨で描くから1度ミスったらやり直し。嫌すぎる。
でもこういう作業は嫌いじゃない。
何せ地獄の会計委員だから。
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うん！ - ほうじ茶さん» お褒め頂きありがとうございます。これからも楽しんでいただけると幸いです (1月21日 2時) (
レス) id: 7fb5738de5 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶 - 今まで読んだ天女作品の中でダントツ面白いです！こういう性格の子好きです (1月18日 23時) (レス) id: 47dba8b665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うん！ | 作成日時：2023年12月24日 1時
