Tell me why

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ミコっちゃんの証拠探しを手伝っていると、六郎くんがやってきた。


｢あの、Aさん｣

『んー、どしたの？』

｢さっき、坂本さんが来てまして｣

『え、坂本さん？』


六郎くんが言うには、坂本さんが訴えるまでに至ったのはもちろん系くんの暴言が酷かったのもあるが、年齢のことや今後のことをみすえたうえでこうでもしてお金をもらわなきゃ自分はやっていけないということらしい。


｢だから金目当てといえばそうなんですけど、先が見えない不安とかそういうのひっくるめたうえでの訴えで｣

｢あいつの不安なんか知るか｣

｢中堂さんが坂本さんとうまくさえやっていれば坂本さんだってこんなことする必要なかったんですよ｣

｢うまくやるってのはなんだ、ありがとうだの素晴らしいだのほめそやして仕事しろってか｣

『コミュニケーションでしょ』


別になんでも褒めたたえて仕事しろなんて言わないけど、最低限のコミュニケーションはとってほしいものだ。


｢したくもない。自分の仕事のモチベーションくらい自分で保て。話にならない｣

｢話をしなきゃ解決しませんよ｣

｢本人と話をさせろと言ったら拒否された。どうしろってんだよ｣

『そりゃ系くんに悪意があろうがなかろうが、3ヶ月間も自分に苦痛を与え続けた人間に会いたいわけないでしょ』

｢中堂さん、私たち協力しませんか？窮地にたった今こそ協力しましょう｣


なにかを閃いたミコっちゃん。これで全文うまくまーるく収まりますように。





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