魔界【くろのわ】 (ページ1)

今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:34,629 hit

【舞踏会】デート？ページ1

Kn Side

事務所でのミーティング終わり

「叶さぁ、今朝配信してたよな？」
「うん。ミーティングだったから早起きしたし、ちょっとだけやろうと思って。何で？」
「じゃあ、夜配信しなくても毎日配信は途切れないよな？」
「そうだね。何かあったっけ？」
「じゃあさ、今晩デートしようぜ！」

何か僕の質問全てスルーされてるよね？

…って、今何て言った？

「えっ？くーちゃん今何て？」
「やめろその呼び方！夜さ、ちょっと付き合って欲しいんだが。」
「付き合うのは良いけど、今デートって言ったよね！葛葉の口からデートってワード出るなんて…」

ヤバい。嬉しすぎてニヤケが止まらない。
今幸せのピークを迎えてて、今なら死ねる。
…いや、まだやりたい事あるから死ねないけどｗｗ

「おい！叶！聞いてる？」
「あぁ、ゴメン。で？どこ行くの？」
「俺の家。」
「な～んだ！葛葉の家か。てっきりお出かけするのかと思ったのに。」
「もしかしてお前、俺の家って勘違いしてねぇ？」
「ん？だって今俺ん家って言ったじゃんか。」
「あぁそっか…ラグーザ家に行くんだよ。」
「あぁ、そっちね…って、えぇ～～～～～～！！！！」

びっくりして思わず叫んでしまった。

「お前うるさっ！」
「ちょっと待って！何？魔界に行くの！？僕が？何しに！？」
「ちょっと落ち着けって。ラグーザ家の舞踏会っていうか、パーティーみたいなのがあってな。今までは兄貴達がいたから出なくて良かったんだけど。流石に出ろって言われてな。参加するには…そのぉ…恋人同伴じゃないと不味くて…だから叶が…」

気まずくなったのか、どんどん声が小さくなってきた。

「僕でいいの？てか、本当に魔族だったんだ…」
「お前さぁ、俺が吸血鬼って信じてなかったって訳？」
「そうじゃないけどさ。何だかんだ葛葉の吸血鬼の姿って見た事ないじゃん？それこそバーチャル内だと髪伸びたりあるけど。だから、ちょっと意識薄らいでたｗｗ」
「ちょっと…何かショックだわ…」

そう。普段会う葛葉は、髪は普通の男性位の長さだし、爪も少し長い位かなって思う位。全然、人間と遜色無いし。

「で？付いて来てくれんの？」
「僕で大丈夫なら…」
「大丈夫じゃね？ぶたが色々準備してくれてるし。」
「もう決定事項じゃん！ｗｗ」