誰もこの感情に気づかないフリをする ページ21
･
『私ね、学生時代、和と付き合ってたの！』
空気中にぽん、と生み出されたそれはキレイな音を奏でた。
「そ、うなんですか。」
．
私は自分に自信を持てなくなった。
私はきっと、ウソを作って、笑っていた。
きっと、それは、
二宮さんと出会ってしまったからなのだと、心の奥底で思ってしまう。
．
そんなの私の勝手な思い込みかもしれない、けど。
でも、ほら。
．
香澄「この前久しぶりに会って思ったんだけどね？和、益々カッコよくなったなって…、」
照れながらそういう香澄さん。
「…お客さんも毎日毎日骨抜きですよ。」
ウソと少しの事実を混ぜ合わせて自らを偽る私。
．
昔の二宮さんのことなんて知らない。
二宮さんの好きな映画とか、休みの日は何をしてるとか、知らないことなんて沢山。
でも、それでも、
お店での二宮さんなら…、香澄さんにだって勝てる気が…したの。
．
香澄「…やっぱりそうかぁ…、和って今付き合ってる人いるのかな〜？」
．
あぁ、なんだこの感情。
．
香澄「ねぇ？Aちゃん知ってる？」
「…知りません。」
．
．
なんなんだ、この感情は。
．
このモヤモヤした黒い闇は。
私は分っていないフリをしていただけだった。
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ゆっきーな(プロフ) - かえでさん» コメントいただいていたのにとっても返信するのが遅くなってすいません…私生活の方が結構に忙しくて全然更新できていませんでした。これからも忙しいのですが、もし見てくださっているのならばその期待に応えられるよう頑張りたいと思っています！ (2021年1月19日 12時) (
レス) id: fa837ac748 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 続き待ってます (2019年11月23日 5時) (レス) id: b20c0dc093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきーな | 作成日時：2017年2月1日 20時
