ウソの事実か、ホントの事実か。 ページ18
智side
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「ニノ。」
閉店した後の店には俺と、ニノとの2人しかいない。
Aちゃんはニノとあの香澄だとかいう女の子が話しているのを見るのが辛そうで、店長命令だとか言って、無理矢理帰らせた。
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俺が名を呼ぶと、ニノはお皿を片付ける手をピタッと止めた。
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「ちょっと、話さない？」
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「あの女の子…、香澄ちゃんだっけ？あの子最近よくお店に来るよね？」
ニノの前にコーヒーをコトンと、差し出す。
和也「………」
ありがとうございます、とボソッと言ってコーヒーのカップなのか、コーヒーにうつる自分を見てるのか、俯いている。
「…で、よくニノと喋ってる。」
ちょこっと、視線を俺に、それでも冷静に話す。
和也「…知り合いだから喋ってるだけですよ。」
「……元カノ、だったよね？…辛くないの、確か…」
『確か、相手に振られたって言ってたよね。』
言い出して、そこで気付く。この言葉こそ彼を傷つけてしまうと。
和也「…大野さん、心配してくれてるんですか？(笑)」
顔は笑ってる。
でも目は笑ってない。
「そりゃ、心配するに決まってるでしょ？(笑)」
和也「ふふ、ありがとーございます(笑)」
「ねぇ、」
和也「……何ですか？」
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「…Aちゃんのことはどう思ってるの？」
今度こそ、俯いていたニノの顔が完全に上がって、視線が絡む。
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バっと顔が上がったその衝撃を受けて、机が微かに震え、まだカップに残っているコーヒーも揺れる。
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和也「…どうって…、Aちゃんはいい子ですよ。」
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それは明らかに俺の質問をうまくかわした返答だった。
でも、俺もだけど、ニノだって。
Aちゃんのニノに対する想いは知っているはずだ。
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それがホントに本心なの？
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その言葉が音となって俺の口から出てくることはなかった
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ゆっきーな(プロフ) - かえでさん» コメントいただいていたのにとっても返信するのが遅くなってすいません…私生活の方が結構に忙しくて全然更新できていませんでした。これからも忙しいのですが、もし見てくださっているのならばその期待に応えられるよう頑張りたいと思っています！ (2021年1月19日 12時) (
レス) id: fa837ac748 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 続き待ってます (2019年11月23日 5時) (レス) id: b20c0dc093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきーな | 作成日時：2017年2月1日 20時
