現実と夢の狭間 ページ13
数日後
至って二宮さんは普通だった。
特にプライベートなことを話すことはなくて、第一、まだ私達はチグハグな関係を続けてたけども、思えばこの間、大野さんと二宮さんと私との3人で新作メニュー会議という名のただのまったり会でちょこっとだけ話せた気がしないでもない。
でも、それは大野さんがいたからで、2人だったら完全に固まっていたか、にげていただろう。
．
でも、それでも、いつもと違うところもあった。
．
ここ数日間、ほぼ毎日、香澄さんが二宮さんに会いに来る、ということ。
．
最初は二宮さんもめんどくさそう、というか、適当にあしらってた風に見える。
けど、何回と、来る度に二宮さんも普通に楽しそうに話してる気がする。
．
どういうことだ？めんどくさいんじゃなかったの？
もう…わからない。
．
例によって今も香澄さんと二宮さんは楽しそうにお話中だ。
お店にお客さんが入ってないのをいいことに。
香澄さんは、狙ってるのか、いつも閉店時間ギリギリにくる。
昼時はお客さんが入っていて私も二宮さんも、従業員はみんな忙しいから話す暇なんてない。
でも、閉店時間が近づくと客足も少なくなり時間に余裕ができるから。
香澄さんは…いつもこの時間帯に来て、二宮さんと話すのだ。
．
「あー、もう…また……」
いつまでこのようなことが続くのだろう。
結局二宮さんともちゃんと話せてない。
覚悟を決めて、ちゃんと想いを伝えよう！と思うと、香澄さんの存在が私の決意を揺らがす。
．
「…でも…王子様は変わらない…。」
．
そう。
二宮さんは未だに私の王子様だ。
だって、私はほぼ一目惚れだったもの。
それで、再会も運命的で。
知り合って、ますます好きになって。
諦められるはずはない、のに。
．
．
．
どうして、私はその一歩が踏み出せないのだろう。
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ゆっきーな(プロフ) - かえでさん» コメントいただいていたのにとっても返信するのが遅くなってすいません…私生活の方が結構に忙しくて全然更新できていませんでした。これからも忙しいのですが、もし見てくださっているのならばその期待に応えられるよう頑張りたいと思っています！ (2021年1月19日 12時) (
レス) id: fa837ac748 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 続き待ってます (2019年11月23日 5時) (レス) id: b20c0dc093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきーな | 作成日時：2017年2月1日 20時
